買い物代行サービス「Twidy(ツイディ)」を運営するダブルフロンティア株式会社(東京都千代田区/代表取締役:八木橋裕)は2019年2月20日までに、日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市/社長:西川廣人)と買い物代行事業における戦略的提携に合意したと発表した。2019年4月から実証実験を行い、夏ごろから共同事業を始める計画だ。
Twidyの仕組みは、買い物の時間が確保できない注文者(リクエスタ)が希望の品物をリクエストし、注文を受けた代行者(クルー)が自分の買い物と一緒に購入して届けるというもの。クラウドネットワークを活用して需要と供給を結びつける地域密着型MaaS事業と言える。
両社が4月から実施する実証実験は 「Twidy Mansion(ツイディマンション)」と呼ばれるもので、Twidyと日産が提供する軽自動車「NV100 クリッパー」を組み合わせて、大型マンションの住民を対象に行われる。
リクエスタからの注文を受けると、クルーはマンションの空き駐車場に配備された専用車両で買い物を行う。リクエスタは時間を指定することが可能で、帰宅時間にあわせた配達が可能だ。
■クルーは東電グループの電力検針員
クルーは、ダブルフロンティアと資本関係にある東京電力グループの電力検針員が担当する。専用車両を使用することで、重量のある食料品などの買い出しも問題なく行える。将来的にはマンションの近隣住民もクルーとして活躍し、ドライバー不足問題の解消を図る。
現在普及しているネットスーパーなどの宅配業務では事業用ナンバー車両が使われるが、Twidy Mansionでは自家用ナンバー車両で運用する。将来的には日本全国の自家用車を活用したサービスへとつなげ、買い物弱者の問題に取り組んでいくという。
日産自動車は今回の実験を通じて、車両提供による継続的なビジネスモデルの検証を行う。日産自動車常務執行役員の伊藤由紀夫氏は「今後は、日本におけるモビリティサービス事業をさらに強化し、より一層、人々の生活を豊かにする会社を目指して参ります」とコメントしている。
【参考】関連記事としては「MaaSとは? 読み方や意味・仕組み、サービス・導入事例まとめ|自動運転ラボ」も参照。
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