米スタートアップのエンバーク、AI自動運転トラック16万キロ走破で実用化目前 ウーバー撤退追い風

ベンチャーキャピタルから33億円調達も



アメリカ自動運転トラックの開発を手掛けるエンバーク・トラックス(Embark Trucks)が勢いづいている。2018年2月には、西海岸のロサンゼルスから東海岸のジャクソンビルまでの約3900キロを移動するアメリカ横断に成功しており、既に公道での試験走行の距離は16万キロを超えた。試験での実績を積み重ね、実用化に向けて着実に前進している。


同社は2016年にカリフォルニア州サンフランシスコで創業した自動運転トラックのスタートアップ企業。2018年7月に、米国のベンチャーキャピタル「セコイア・キャピタル」から総額約33億円を資金調達している。

■高速道路では自動運転、一般道では運転支援

開発中の車両は、運転を完全にコンピューターに代行させるのではなく、運転手の負担を軽減する仕様になっている。都市部では人間が運転を担い、高速道路では自動運転に切り替えるイメージだ。車両センサーからのデータを学習処理する機能を搭載し、詳細なルート情報のインストールを不要とした。

自動運転トラックの実用化は米国の物流業界から、5万人規模の運転手不足という課題を解決する手段として期待をかけられている。

【参考】自動運転トラックについて、米ライドシェア大手ウーバー(Uber)が自動運転トラックの開発を終了させることを発表するなど、アメリカ国内では何かと話題になっている。「米ライドシェア大手ウーバー、AI自動運転トラックの開発終了 スタートアップ買収で2年前から推進|自動運転ラボ 」も参照。



関連記事