ソフトバンク、純利益56倍に爆伸 2018年4~6月期連結決算発表 自動運転やライドシェアにAI活用

売上高4%増の2兆2727億円



ソフトバンクグループ株式会社(本社:東京都港区/代表取締役会長兼社長:孫正義)は2018年8月6日、2018年4~6月期の連結決算を発表した。純利益は約3136億円で前年同期比の55億円から56倍に跳ね上がった。

売上高は4%増の2兆2727億円で前年同期比4%増。内訳はスプリントが8832億円、ヤフーが2261億円、ソフトバンクが8805億円、その他が2830億円。2018年度の見通しについては増収増益を見込んでいると発表した。







営業利益は4149億円で同49%増。ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)事業の営業利益は2399億円(前年同期は1052億円)で倍増し、主に投資先であるシェアオフィス運営会社WeWorkが貢献した。全体の税引き前利益は637%増の5723億円だった。

子会社アーム・ホールティングスの中国事業再編による一時利益も貢献した。

出典:ソフトバンクグループ株式会社
■ビジョン・ファンドとソフトバンクの連携進化

孫社長は会見で、SVF投資先とソフトバンクグループの連携を今後一層深めていくことを説明した上で、「さまざまなビジネスモデルや収入源を増やしていく」と表明した。

その上でWeWork Japanの国内メンバー数が5200人まで急増していることに言及。WeWorkのメンバー1人当たりから生じる営業利益はモバイル事業の10倍であることに触れ、「キャリア事業で5万2000人の利益に相当する」と力を込めた。

決算発表は午後4時にスタート。孫正義社長は発表の冒頭、「AI(人工知能)革命があらゆる産業にやってくる」と強調し、「AI群戦略」を実施するために10兆円規模のソフトバンク・ビジョン・ファンドを設立したことを語り、「この約1年間で31社が群れに加わった」と話した。また各社の事業分野については「ロボットや建設、メディアなどさまざまあるが、共通しているのはAIだ」と語った。

■自動運転やライドシェア事業でもAI活用

またSVGが出資している米自動車大手GMの自動運転開発部門クルーズについては、交通事故を減らすためにAIを活用することを発表。故障した信号機がある交差点でAIが安全に通行する実証実験を既にしていることについても発表した。

また自動運転車にも応用可能な16眼搭載カメラ「L16」を手掛ける米スタートアップLight社についても言及し、AIを解析に活用すると語った。

【参考】ソフトバンク・ビジョン・ファンドは米Light社にも出資しており、同社の筆頭株主にもなっている。Light社については「ソフトバンク出資のLight社製16眼カメラ、日本国内販売へ 自動運転への応用可能|自動運転ラボ 」を参照。

中国ライドシェア大手の滴滴出行(Didi Chuxing:ディディチューシン)と進めるライドシェア事業においても、需要予測などをAIに担わせて価格設定システムを提供することに触れた。孫社長は「15分後の需要予測をすれば、どこにいけば客を拾え、高い料金をもらえる」と語った。







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