ソフトバンク出資のLight社製16眼カメラ、日本国内販売へ 自動運転への応用可能

ビジョン・ファンドが134億円の投資決定



16眼搭載カメラ「L16」=出典:シティ社プレスリリース

多眼カメラの開発を手掛ける米スタートアップLight社の16眼搭載カメラ「L16」の日本での販売が、2018年7月30日までに発表された。自動運転車への応用が可能な高性能カメラで、輸入製品販売サイト「ヴェルテ」で販売される。

従来のカメラは露光時間、視点、焦点が1つしか選択できなかったが、L16は同社が研究開発している次世代技術「コンピュテーショナル・フォトグラフィー(CP)」により、異なる撮影条件の写真を同時撮影し合成することが可能になった。


異なる焦点距離のレンズを使い、微妙にずれた視点から同時に撮影することで、各画像の組み合わせ方や合成方法を変えれば撮影後にさまざまな調整ができるほか、撮影後にピントの合う位置や範囲、被写界深度を変更できる。

画角内にある対象物までの被写界深度情報も得られるため、自動運転車に搭載するセンシング技術や距離センサーなどへの応用が可能という。

【参考】詳しくはヴェルテを運営する株式会社シティのプレスリリース「ソフトバンクが134億円の出資を決定した 米Light社製多眼カメラ「Light L16」を国内販売」も参照。米スタートアップLight社の16眼搭載カメラ「L16」の販売先ページは「こちら」。

同社はグーグルのベンチャーキャピタルの出資を受けるほか、ソフトバンク・ビジョン・ファンドから総額1億2100万ドル(約134億円)の投資も決定した。次世代自動車産業への参入を目論むソフトバンクグループの競争戦略ビジョンに合致した動きで、自動車分野への今後の進出・展開に注目が集まりそうだ。


【参考】ソフトバンク・ビジョン・ファンドは、自動運転やライドシェア関連への投資を加速させている。同ファンドの投資関連ニュースとしては「自動運転部門でソフトバンク巨額利益か 出資先GMクルーズ上場も|自動運転ラボ 」も参照。



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