日野方式、新しい物流のカタチ 高速道路で自動運転実証へ

新会社設立で運転手不足などの解消へ


トラック・バスの製造・販売で国内最大手の日野自動車株式会社(本社:東京都日野市/代表取締役社長:下義生)は2018年6月7日、ドライバー不足や積載率の低下などの物流業界の課題に対応すべく、「新しい物流のカタチ」を提案する新会社のネクスト・ロジスティクス・ジャパン株式会社を設立した。将来的に高速道路で自動運転実証をスタートさせる。







■新会社での取り組みについて

新会社の設立は2018年6月1日付。新しい物流のカタチを確立するための具体的な取り組みは、まずドライバーや車両、荷物の情報を活用することで安心で安全な物流環境を確立し、隊列走行やロードトレインによって高効率大量輸送を実現させるというものだ。

これにより、2人のドライバーで2台のトラックを使って運んでいた荷物を1人のドライバーで運ぶことが可能になったり、これまで約40%だった積載率を60%程度に引き上げることで1台でより多くの荷物を運ぶようにできたりする。

これらの実証実験を繰り返して実用化を達成し、加えて自動運転などの実用化に向けた実験にも取り組んでいきたい考えだという。

出典:日野自動車プレスリリース

【参考】日野自動車の新会社については「プレスリリース」を参照。

■物流運輸業界の人手不足やトラックの積載率の低下について

物流・運輸業界は、顧客からの仕事の受注を抑制しなければならない会社がでてくるほど人手不足が深刻化している。この先、人手不足はさらに深刻度を増し、10年後には24万人のトラックドライバーが不足するという予測が発表され、懸念の声があがっている。

トラックの積載率の低下も進む。2005年は営業用トラックの積載率は50.3%だったが、積載率は年々低下の一途をたどり、2015年には40.5%になったというデータがある。トラックの積載率の低下を発生させている主な原因は、物流需要の格差が都市と地方で起きていることや、納入期限の細分化などにあるとされている。

例えば、都市から地方に運ぶ荷物をトラックに満載にしても、地方から都市に荷物が無かったら、帰りは空荷で帰ってこなければならない。また、配達しなければならない時間を細かく指定されてしまうと、荷物が満載にならないうちにトラックが出発しなければならない場合がある。

■自動運転技術開発へ積極姿勢

日野自動車は2018年4月、独フィルクスワーゲン(VW)グループのVWトラック&バス社と、自動運転システムやコネクティビティー(接続性)技術などの共同開発も含めた戦略的協力関係の構築に向けて合意している。2018年1月には既に、自動運転技術の活用に向けてトラックの隊列走行の走行実験をいすゞ自動車などと開始している。

日野自動車は物流・運輸業界の人手不足を深刻な問題としてとらえ、新会社の設立でこれらの課題解決に向けての取り組みを加速されていきたい考えだ。







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