自動運転の実現が各産業に与える経済効果を試算した結果が注目を集めている。推計対象は13業種で、6業種では産業規模が増加するが、7業種では産業規模が小さくなると予想している。
産業規模が増加する6業種において、最も増加率が高いのは「デジタルメディア」で33%増。その他は、「貨物輸送」(17%増)、「電子機器・ソフトウェア」(13%増)、「自動車」(7%増)、「土地開発」(5%増)、「オイル・ガス」(5%増)となっている。
産業規模が小さくなる7業種において、最も減少率が大きいのは「保険」で60%減となり、その後は「交通警察」(50%減)、「個人交通」(31%減)、「自動車修理」(26%減)、「建築・インフラ」(4%減)、「法律」(1%減)、「医療」(1%減)と続いている。
この推計は、テキサス大学オースティン校のLewis M. Clements氏とKara M. Kockelman氏が2017年に発表した論文「ECONOMIC EFFECTS OF AUTOMATED VEHICLES(自動運転車の経済効果)」の中で紹介されている。
自動運転が実現すると、広告を含む車内向けのインフォテイメントサービスが巨大市場を形成すると言われている。「デジタルメディア」はこうした点から有望であることが分かる。「保険」については、交通事故の減少でトータル的に市場規模が縮小するという見方だ。
【参考】関連記事としては「AI自動運転やMaaS、ライドシェアなどの将来市場規模予測10選」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) March 6, 2019