ソリトン社が遠隔運転デモ 名古屋→東京、自動運転車両から映像を0.04秒台で伝送・表示

自動車イノベーション支える期待の技術



東京会場からのリモート運転操作=出典:ソリトンシステムズ社プレスリリース

ITセキュリティ事業などを手掛ける株式会社ソリトンシステムズ(本社:東京都新宿区/代表取締役社長:鎌田信夫)は2018年11月11日までに、東京から名古屋の自動車をリモート操作し、実用スピードで遠隔運転するデモンストレーションを実施したことを発表した。

  1. 自動運転とデータ通信…V2IやV2V、5Gなどの基礎解説
  2. 未来決する「革新的事業活動に関する実行計画」
  3. 自動運転トラックは「転移学習」で進化 米NVIDIAのAI動画に秘める可能性
  4. 愛知県、豊橋市で遠隔型自動運転車2台による実証実験

デモはインターネットITS協議会の定期イベントで実施した。発表によれば、デモでは映像がカメラのレンズに入ってから表示装置のモニターに映し出されるまでにかかる時間を40ミリ秒(0.04秒)台まで短縮可能な同社の「超短遅延技術」を適用した。自動車の揺れの伝達なども行われるようにした。


モバイル回線向けに開発した独自の映像伝送プロトコル「RASCOW」をベースに映像伝送プロセス全体の最適化を図り、40ミリ秒台という大幅な遅延短縮化を実現したという。

同社は完全自動運転の実現について「今後相当の時間を要するものと思われます」と指摘。その上で「その間、遠隔運転は自動運転とのコラボレーションにより、今後のドライバー不足への対処、運転代行業への適用、 さらにはMaaSへの展開など、各方面で大きくニーズが広がるものと想定されます」としている。


関連記事