自動運転、Uberは後退、Appleは前進?

大変革時代は始まったばかり



自動運転開発における競争が激化する中、米Appleが「Apple Car」に搭載するチップの開発について、半導体製造を手掛ける台湾のTSMC(台湾積体電路製造)社と協力していることを、台湾メディアDigiTimesが2020年12月14日までに報じた。







報道によると、両社は「Apple Car」に搭載するチップの製造工場をアメリカに建設予定だといい、Apple Carは2023〜2025年に発表される可能性が高いという見立ても出てきた。

このようにAppleの自動運転開発についてはポジティブなニュースが出てきたが、対照的なのがUberだ。自動運転開発部門「Advanced Technologies Group」(ATG)を売却することを決めるなど、ネガティブなニュースが報じられている。

■Appleの自動運転開発に関する情報は少ないが…

ただし、Appleの自動運転関連の動きはまだ公式にはほとんど発表がないことから、正直よく分かっていない部分も多い。アメリカの大手IT企業の中でも取り組みをスタートさせたのは遅くなかったが、どの程度開発が進んでいるのかはベールに包まれたままだ。

一方、細切れながら情報は出てきている。今回のApple Carのチップ開発にニュースのほか、米国特許商標庁がAppleの自律航法システム(ANS)の特許情報を最近公表しており、着実に前に進もうとしていることだけは確かなようだ。

【参考】関連記事としては「謎多きAppleの自動運転事業、2020年は「台風の目」となるのか」も参照。

■とはいえUberも自動運転と断絶するわけではない

もちろん、Uberも自動運転開発部門を売却することを決めたとはいえ、自動運転との関わりが断絶するというわけではない。ライドシェアが将来的に自動運転タクシーに取って代わると考えられる中、将来的には他社から技術提供を受けることが確実と考えられる。

確かに現時点で見ればAppleとUberの動きは対照的に見えるが、上記のような観点ではまだまだ両社が自動運転領域で10年後どのような立場にいるのかは分からない。まだ自動運転という大変革は始まったばかりなのだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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