豊田自動織機、自動運転の物流AGV開発で米新興企業とパートナーシップ協定

元Google社員が設立したTWAの高い技術力



自動運転学習の概念図=出典:豊田自動織機プレスリリース

トヨタグループの豊田自動織機(本社:愛知県刈谷市/取締役社長:大西朗)は2021年6月7日までに、米シリコンバレーに拠点を構えるAIスタートアップのサードウェーブオートメーション(TWA)と、戦略的パートナーシップ協定を締結したことを発表した。

自動運転フォークリフトや自律移動搬送ロボットといった「AGV」(無人搬送車/Automatic Guided Vehicle)の開発や、自動運転学習プラットフォームの開発を目的としたものだという。







■元Google社員が設立したTWAの技術力

豊田自動織機といえば日本の大手機械メーカーだが、その豊田自動織機が手を組むサードウェーブオートメーションとはどのような企業なのだろうか。

サードウェーブオートメーションは2018年、元Google社員のJulian Mason氏とJames Davidson氏によって設立されたAIスタートアップ企業だ。画像認識や機械学習に関する技術に強みがあり、トヨタのベンチャーキャピタル(VC)「Toyota AI Ventures」などが出資していることでも知られる。

そんなサードウェーブオートメーションの画像認識技術やAI技術を豊田自動織機のフォークリフトやロボットに実装することで、自動化による作業効率の飛躍的な向上を目指すという。

さらに、両社でクラウド型の自動運転学習プラットフォームを構築し、複数の車両が学習結果を共有しながら自動運転の精度を高めていくシステムの開発に取り組むという。

■トーイングトラクターの自動運転化も進める

貨物を搭載したコンテナをけん引する「自動運転トーイングトラクター」の開発にも積極的な豊田自動織機。これまで全日本空輸(ANA)と九州佐賀国際空港や中部国際空港、羽田空港で実証実験を行っており、2021年10月には実運航便で試験運用を開始する計画のようだ。

また豊田自動織機は、2021年4月には新会社「T-Hive.B.V.」をオランダに設立し、さまざまな自動物流車両・機器を統合制御するシステムの開発も進めている。そして今回、サードウェーブオートメーションと戦略的パートナーシップ協定を締結した。

高度な技術の開発に向けては、高い技術を持った海外とのスタートアップ企業と手を組むこともいとわない豊田自動織機。その姿勢が世界から注目を集める製品を世に出していくことにつながりそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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