産業能率大学総合研究所は2020年12月22日までに、「社長が選ぶ今年の社長」の2020年版を発表した。従業員6人以上の企業経営者を対象に、2020年の最優秀経営者は誰かをアンケートしたもので、トヨタ社長の豊田章男氏が前年の2位から1位に返り咲いた。
調査は2020年11月にインターネットで実施され、555の有効回答数を得たという。その結果、トヨタの豊田社長が169票を集めて「今年の社長」に選ばれた。豊田氏が1位になったのは2015年以来5年ぶりで、通算2度目だ。2016年以降は4年連続で2位だった。今回は40代、50代、60代の全世代からトップの支持を得たという。
公表されている投票理由には「コロナ禍でも明確な指針と展望を世界に示し業績も上げた」「本業を他の分野と結ぶ新しい発想が未来志向で良い」「TVCMでどこに危機感をもって何を推し進めたいかが明確に伝わるのが何よりも素晴らしい」などがあった。
ちなみに1〜5位は以下の通り。
■未来の技術とも言われてきた「自動運転」にも注力
未来の技術とも言われてきた自動運転に注力していることも、豊田氏が評価されている大きな理由だと考えられる。
トヨタは2020年1月のCES 2020で「Woven City(ウーブン・シティ)」計画を発表した。自動運転技術やMaaS、ロボット、AI(人工知能)などの検証や実験を行う街のことで、2021年2月にも着工される予定となっている。
7月にはレクサス新型LSを世界初公開した。ハンズフリー運転が可能となる最新のADAS(先進運転支援システム)「Lexus Teammate」が搭載された、高度な自動運転レベル2を実現する新型車だ。
12月22日にはトヨタ自動車のオンライン発表会が実施され、同社が開発中の自動運転EV(電気自動車)「e-Palette」の最新状況が公表された。「世界のトヨタ」として新技術でも業界で存在感を示すトヨタの今後に引き続き注目だ。
【参考】関連記事としては「トヨタの自動運転戦略を徹底解説!2020年代に起こす大変革とは?」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) December 16, 2020