テスラ、年50万台販売突破!?黒字化で自動運転ソフト「FSD」の進化も加速へ

FSDのベータ版の提供も2020年10月から開始



テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)=出典:Flickr / Steve Jurvetson (CC BY 2.0)

米EV(電気自動車)メーカーのテスラ。自動車産業専門の調査会社であるFOURINの調査報告書によると、2020年には販売50万台到達が視野に入っている状況だ。

何度かの経営危機を乗り越え、CASEにおける「自動運転(A)」でも「電動化(E)」でも存在感を高めているテスラ。最近の動きは?







■通年黒字が見えてきたテスラ

EV専門メーカーとしてスタートしたテスラは、2008年に創立以来、常に平坦な道のりを歩んできたわけではない。特に2017年から2018年にかけては、「モデル3」の量産の遅れやリコールなどがあり株式の非公開化などもささやかれ、「経営危機」が報じられていた。

しかし2020年に入ると状況が一転、良いニュースが多くなる。他の自動車メーカーが新型コロナウイルスの影響を受けて業績を落としている一方で、テスラは独自のオンラインシステムを介した営業により、世界各国で新車販売台数が好調となっている。

時価総額でトヨタを抜いて自動車メーカーで世界トップになったことも記憶にも新しい。2020年第3四半期(7〜9月)の売上高は前年同期比39.2%増の87億7,100万ドル(約9,200億円)と過去最高で、最終損益も5四半期連続の黒字となっており、通年黒字も見えてきた。

■黒字化がマスク氏の「発言」を現実化する!?

テスラは自動運転技術においてもニュースを提供し続けている。テスラが有料オプションとして顧客提供している完全自動運転向けソフトウェア「FSD(Full Self Drive)」のβ版の提供が、2020年10月から提供が始まった。

ただ、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、先走った発言が比較的多いことで知られる。例えば、2020年内に100万台規模のネットワークの自動運転タクシーサービスを開始すると過去に豪語している。ただ2020年11月現在ではそのサービスを開始したという発表はない。

しかしテスラが通年黒字を達成し、より自動運転技術の研究開発に資金をつぎ込めるようになれば、同社の自動運転ソフトウェアはさらなるスピード感で進化していくことになる。「販売50万台突破」というトピックスはこうしたテスラの将来を予感させる。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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