相鉄バス×自動運転、また前進!公道での営業実証控え試験走行に成功

群馬大学と日本モビリティと共同実施



出典:相鉄バス・プレスリリース

自動運転の実証実験に積極的に取り組んでおり、全国的に注目を集めつつある路線バス会社がある。神奈川県で路線バスを運行する相鉄バス株式会社(本社:神奈川県横浜市/取締役社長:菅谷雅夫)だ。

そんな相鉄バスが2021年3月29日から4月9日の9日間、公道での自動運転バスの試験走行を実施した。相鉄バスとしては公道での初の試みだ。







■2021年夏に公道で営業運行の実証実験を実施へ

相鉄バスは2021年夏に、自動運転バスを公道で営業運行させる実証実験を行う予定で、今回の試験走行はその準備のために行われた。ちなみに試験走行は、群馬大学と同大発のベンチャー企業である日本モビリティとともに実施された。

具体的には、横浜市内の左近山団地内を走行する営業運行路線の一部(往復約2.7キロ)において、大型バスを使って最高時速25キロで合計36便走行したという。

自動運転レベルで言うと「レベル2」(部分運転自動化)で、運転席に運転士を配置する形式で試験走行し、車両にはレーザーセンサーや全方位カメラ、GNSS受信機などを搭載し、営業所から遠隔監視も行った。

■将来は「自動運転レベル4」での営業運転を目指す

相鉄バスは新ビジネス創出に意欲的に取り組む中、2019年に「路線バス自動運転プロジェクト」を横浜市や群馬大学、日本モビリティと共同で立ち上げ、実証実験に取り組んできた。

そして将来的には「自動運転レベル4」(※国の呼称で言うところの「自動運転車 ※限定領域」)による営業運転を目指すとしている。

【参考】関連記事としては「自動運転レベルとは?定義や呼称の違いは?徹底まとめ」も参照。

自動運転レベル4では運転席に運転手が座らず、原則として、全ての運転操作をシステムが担う段階を指す。そのため、遠隔監視やトラブル時の遠隔運転では人の手が必要となるものの、バスの運行にあたって一気に人的コストが下がることが期待されている。

相鉄バスが自動運転レベル4を目指すのが、地方においては人口減少による過疎化が深刻化し、バス会社の経営や路線維持などが課題として大きくなっているからだ。自動運転はこれらの課題を解決する突破口として注目されている。

■【まとめ】相鉄バスが自動運転路線バス導入の牽引役に

自動運転レベル4での営業運行に向けてはさまざまなハードルがあるが、相鉄バスが路線バス会社として実運用に成功すれば、ほかの路線バス会社でも取り組みが広がる可能性が高い。そんな牽引役となりそうな相鉄バスの取り組みには、ますます注目が集まりそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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