AIスタートアップ企業の株式会社オプティマインドとあいおいニッセイ同和損害保険は2020年3月26日までに、将来の自動運転社会を見据えてあらたなモビリティサービス(MaaS)の普及をサポートするため、「安全で最適な走行ルート」に関するノウハウ構築に向けて業務提携したことを発表した。
オプティマインドは名古屋大学発のスタートアップ企業で、2018年にラストワンマイル配送ルートの最適化システム「Loogia(ルージア)」をローンチしている。
一方のあいおいニッセイ同和損保は、ドライバーの運転データや運転特性を反映する自動車保険を発売するなど、CASEの進展やMaaS社会を見据えた取り組みに力を入れている。
今後、あいおいニッセイ同和損保が保有する事故発生多発地点などの情報をLoogiaに組み込み、Loogiaの走行ルート最適化において安全性がより考慮されるように取り組んでいくようだ。
オプティマインドは報道発表で「これまで以上に『安全・安心で快適なモビリティ社会』へ貢献していくことを目指します」としている。
■オプティマインド、「ルート最適化」の分野で存在感
2015年に設立されたオプティマインドは、ルート最適化の分野で存在感を示す。2018年12月には自動販売機の配送ルート最適化に向けた実証実験をブルボンとともに開始することを発表し、今年2月には物流会社ジェイトップとLoogiaの精度向上に向けた2回目の共同実証を実施することも公表している。
「どの車両が、どの訪問先を、どの順に回るか」といった悩みを解決してくれるLoogiaへの注目度は高く、すでに酒販会社や物流会社、生鮮食品卸会社などで導入実績がある。Loogiaについては下記のYouTube動画から詳しいサービス内容を知ることができるので、参考にしてみてはいかがだろうか。
【参考】関連記事としては「ラストワンマイル系の物流ソリューション・サービスまとめ」も参照。