Motional、自動運転車にBlackBerryの開発ソリューションを初採用

安全性の確保に向けて「大きな期待」



出典:BlackBerry公式サイト

通信機器メーカーであるカナダのBlackBerry(ブラックベリー)は2021年2月23日までに、米Motionalの自動運転車両に「QNX Black Channel Communications Technology」が採用されることを発表した。

Motionalは、米自動車部品大手のAptivと韓国の自動車メーカーである現代自動車(ヒュンダイ)の合弁企業であり、報道発表によれば、ブラックベリーの同製品を採用した最初の顧客となったようだ。







■Motional、優れた安全性の確保に向けて「大きな期待」

QNX Black Channel Communications Technologyはソフトウェア開発者向けのソリューションで、組み込みシステム内でデータ通信を行う多数のノードの機能安全を確保することができることが特徴だ。

すでに自動車分野の機能安全規格で最高水準となる「ISO 26262 ASIL D」認定を取得しており、Motional幹部は「Motionalの非常に優れた安全性を確保するという価値基準を継承できることに、大きな期待を寄せている」とコメントしている。

ちなみにMotionalは2022年を目途に、自動運転レベル4(高度運転自動化)向けのシステムを自動運転タクシー事業者などに対して提供することを目指している。

■BlackBerry、自動車業界でのビジネスの展開に注力

かつてはスマートフォン端末で名を馳せたBlackBerryだが、現在はソフトウェアの開発力などを武器に、自動車業界でのビジネスの展開に力を入れている。

最近では2020年12月に米Amazon Web Services(AWS)とグローバル契約を交わし、車載データプラットフォームとして「BlackBerry IVY」の開発・販売を目指すことが発表された。

2021年1月には、中国のインターネット検索大手・百度(バイドゥ)との戦略的パートナーシップを拡大すると発表した。百度が主導する自動運転連合「アポロ計画」で築いてきた関係を、よりいっそう深化させることが狙いのようだ。

カナダの政府系ファンドからの巨額の出資を受け、自動運転分野で再起を図るブラックベリーに、今後も注目していきたいところだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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