米インテル傘下で自動運転向け画像処理チップを開発するイスラエル企業モービルアイが、東京など4都市で今後数カ月以内に自動運転車による実証実験を開始する可能性が出てきた。
オンライン開催中の技術見本市「CES 2021」において、モービルアイのAmnon Shashua社長が4都市での実証実験の実施計画について触れた。4都市は東京のほか、中国の上海、フランスのパリ、アメリカのニューヨークだとしている。
モービルアイはすでに日本法人を設立しており、日本において事業を拡大する土台を固めてきた。すでに同社のSoC(システム・オン・チップ)は日産の高度運転支援技術「プロパイロット2.0」に採用され、日本での存在感も飛躍的に高まっている。
■自動運転で日本のWILLERとパートナーシップ
モービルアイに関しては、自動運転事業の展開を模索する日本の高速バス大手WILLERとの戦略的パートナーシップが2020年7月までに発表されており、2021年には日本の公道で自動運転タクシーの実証実験を開始する方針であることが報じられていた。
今回のShashua社長の発言はこの計画に沿ったものと言え、新型コロナウイルスの感染拡大下においても、当初の計画通りに日本で自動運転の実証実験を実施する方針のようだ。
ちなみに2020年7月当時は、日本で2023年には自動運転タクシーや自動運転シャトルのサービスを開始する予定だとされている。
【参考】関連記事としては「WILLERとMobileye、自動運転タクシー「日本第1号」候補に!?」も参照。
■2021年に実証都市を拡大するモービルアイ
モービルアイはすでにアメリカのデトロイトとドイツのミュンヘンで自動運転の実証実験をスタートさせており、2021年に東京を含めてさらに実証都市を増やせば、自動運転業界における存在感がさらに高まることは間違いない。
ちなみにShashua社長の発言について、以下のYouTube動画から確認することが可能だ。東京での実証実験の実施計画については、6:05あたりで語られている。
【参考】関連記事としては「Luminar、自動運転向けLiDAR供給で1300億円超の売上確定へ Mobileyeとサプライヤー契約」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)