物流ロボット市場、2026年には230億ドル規模 CAGRは28%超に上方修正

売上高ベース、非接触型サービスの需要高まる



出典:Report Oceanプレスリリース

調査レポートの販売事業を手掛けるReport Oceanは2021年3月2日までに、「グローバルロジスティクスロボット市場2020-2026」の内容として、世界の物流ロボット市場が2026年までに238億ドル(約2兆5,000億円)規模=売上高ベース=に達するとの予測を明らかにした。

最近では、新型コロナウイルスの影響で「非接触型」(コンタクトレス型)サービスの需要が高まり、物流ロボットの市場拡大にプラスに働いている。そのため、2019〜2026年の平均成長率(CAGR)がコロナ禍以前の予測値である25.5%から28.4%に上方修正されたという。







【参考】関連記事としては「ずらり2ケタ成長!自動運転関連市場の成長率が驚異的」も参照。

■物流ロボットにおける「AMR」「AGV」とは?

今回のレポートでは、物流ロボットの製品タイプが「AMR(自律移動ロボット)」や「AGV(無人搬送車)」などに分類されている。

AMR:中国で製造が盛ん、有力企業としてQuicktronなど

AMRは「Autonomous Mobile Robot」の略で、ロボット自身が「前後左右」「路面の凹凸」「段差」などを検知し、目的の場所まで自律移動するタイプの物流ロボットだ。

中国ではAMRの製造が盛んに行われており、代表的な企業の1社がQuicktronだ。同社のAI搭載型AMRはすでに多くの小売業や製造業の企業で活用されており、2020年の総受注高は前年比で300%以上増加した。2022年には上場を計画しているという。

日本では、自動運転ベンチャーのZMPが物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」の開発・販売を手掛けている。また、パナソニックやオムロンなどの大手企業も事業展開を加速している。

AGV:「経路誘導式」「自律移動式」「追従式」に分類

一方のAGVは「Automatic Guided Vehicle」の略で、日本工業規格(JIS)では「一定の領域において、自動で走行し、荷など人以外の物品の搬送を行う機能をもつ車両で、道路交通法に定められた道路では使用しないもの」と定められている。

さらにその中で、経路に沿って設置した誘導体によって無人搬送車を誘導する「経路誘導式」、誘導体は必要としない「自律移動式」、先行する特定の人や車両などに追従する形で移動する「追従式」に分類される。

日本国内では日立インダストリアルプロダクツ社などがAGVの納品実績が多いことで知られる。

■【まとめ】予想を上回るCAGRとなる可能性も

新型コロナウイルスの影響で今後は一層、物流分野でのロボットソリューションの需要は伸びていく。機能強化や低価格化が予想を上回るスピードで進めば、より物流現場で導入が広がり、今回の予想を上回るCAGRとなる可能性も高そうだ。

【参考】関連記事としては「BMWが新境地開拓!「自動運転物流ロボット」市場に参入」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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