自動運転のために人工衛星を飛ばす!中国・吉利が生産スタート

衛星ネットワークで高精度位置情報を取得



出典:浙江吉利控股集団プレスリリース

中国の民営自動車大手である浙江吉利控股集団(Zhejiang Geely Group Holding)が、自動運転車を高精度に誘導するためのナビゲーションネットワークの構築に向け、人工衛星の製造を開始したことが明らかになった。同社が2021年10月4日までに発表した。

実際に人工衛星を開発しているのは、Geely groupのグループ会社であるGeespaceなどだ。独自開発の人工衛星を使い、低軌道衛星のネットワークを構築することを目指しており、正確な位置情報を基に自動運転車の自律走行を可能にする方針だという。







中国において衛星の製造は、中国軍の関連企業が主に取り組んできた。しかしGeely groupは自動車事業や自動運転事業の拡大には、自社で独自に人工衛星を開発する必要があると考えたものとみられる。

報道によれば、独自開発の人工衛星の年間生産数は500機を目標としているようだ。

■自動運転レベル4以上の市販車で人工衛星を活用?

ボルボ・カーズを傘下に収めていることで知られるGeely groupは、2021年中に自動運転レベル3(条件付き運転自動化)相当の技術を搭載した車両を発売する計画を過去に発表している。仮に2021年中にその計画が実現されたとしても、人工衛星の活用は間に合わない。

つまり人工衛星は、同社が将来的に開発するとみられる自動運転レベル4以上の市販車やバス車両などから、活用するものとみられる。

また現時点では不明だが、将来的には独自開発の人工衛星を使った高精度位置情報サービスを他社に対して提供する展開も考えられそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









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