Baiduの自動運転タクシー、3年以内に30都市で展開 リーCEO、年次会議に登場

将来の車「さまざまな助言をする忠実な仲間」



出典:Daniel Cukier / Flickr (CC BY-ND 2.0)

中国のネット検索大手Baidu(百度)の創業者かつCEO(最高経営責任者)であるロビン・リー氏は、2021年8月18日に開かれた同社の年次カンファレンス「Baidu World 2021」に登壇した。

自動運転タクシー「Luobo Kuaipao」、3年以内に30都市で

イベントでは自動運転タクシーのプラットフォーム「Luobo Kuaipao」について発表された。リー氏によると、利用者はスマートフォンのアプリを活用して自動運転タクシーを配車することができ、3年以内に30都市でサービスを導入する見通しとなっているようだ。


百度は2017年に始まった「アポロ計画」を通じ、自動運転タクシーの走行実証を行ってきた経緯がある。2021年上半期には延べ40万人以上が乗車し、テスト走行の距離850マイル(約1,400万キロ)を超えたという。

ちなみにBaiduは自動運転タクシーだけではなく、自動バレーパーキングのほか、車内でパーソナルサービスを提供するための会話式AI「DuersOS」の開発も強化している。

イベントでリー氏は将来の自動車について「自律的な運転をするだけではなく、知能的なさまざまな助言をする忠実な仲間であり、そして何より学習することが可能になっている」とも語った。


■リー氏の今後の発言内容に引き続き注目

BaiduはAIを活用したサービスに近年力を入れており、自動運転技術もその1つだ。今回の年次カンファレンスで改めて自動運転への意気込みを語ったリー氏。今後の発言内容にも注目だ。

▼Baidu公式サイト
https://www.baidu.com/
▼Apollo公式サイト
https://apollo.auto/

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)





関連記事