「自動運転は不安」は今だけ?将来は手動運転こそ怖い存在に

AIは「速度超過」も「脇見運転」もしない



現時点では「自動運転は不安」という声を一定数聞く。新しい技術であるから仕方がないとも言えるが、手動運転よる事故が無くならないことも自動運転技術が開発されている一つの理由であることは、改めて認識しておきたい。







将来的には、手動運転より自動運転の方が安全な時代がやってくる。そう考えれば、「自動運転は不安」というのは今だけの感覚とも言える。

【参考】自動車工業会による「2019年度乗用車市場同行調査」では、自動運転に「関心がない」と回答した人のうち、その理由として「安全面で不安」と答えた人が62%と最も高くなっている。詳しくは「「自動運転」関心層は46%、「カーシェア」認知度は上昇 自動車工業会が調査結果」も参照。

■事故における手動運転の比率は?

いま現在、手動運転ではどのくらい事故が起きているだろうか。

国土交通省が2018年9月に公表した資料によれば、2016年のヒューマンエラー(法令違反)に起因する交通死亡事故は、全死亡事故の97%にも上る。米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)は過去に、交通事故原因の約94%はドライバーに起因しているという分析結果を発表している。

つまり死亡事故を含む交通事故の9割以上は手動運転であることに起因しているものなのだ。

■事故を無くすための自動運転化

こうした手動運転の危うさについては、大手自動車メーカーもその事実を重く受け止め、自動運転技術の開発に力を入れている。

トヨタは明確に交通事故による死傷者をゼロにするという目標を掲げ、自動運転技術などの開発に力を入れている。日産は「VisionZero(ビジョンゼロ)」を合い言葉に、交通事故による死傷者数を実質ゼロにすることを目指している。

■【まとめ】システムは「速度超過」も「脇見運転」もしない

自動運転AIは人間のように「速度超過」や「脇見運転」といった危険走行はしない。自動運転の実証実験が進み、自動運転の事故率が手動運転より低いことが数字で示されれば、「手動運転の方が怖い」という時代がきっと来る。

「自動運転が不安」というのはいまこの段階では理解できるが、改めて自動運転化が安全度の向上のための取り組みであることは認識しておきたい。

【参考】関連記事としては「自動運転の普及へ、「安全」と「安心」の違いを心得えよう」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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