位置情報の「可視化」による乗車の促進などにも活用できる新たな「動態管理プラットフォーム」が登場した。システム会社の株式会社ABシステムソリューション(本社:東京都江東区/代表取締役社長:小貫喜和)が提供を開始した「Owleye」だ。MaaS領域での活躍も期待される。
報道発表によればOwleyeは、さまざまなデバイスからのGPSトラッカーの位置情報を一元的に管理し、システムやマップにAPI連携できるプラットフォームだ。交通や物流、観光などの領域で利用することが見込まれているという。
Owleyeの主な機能としては「リアルタイム位置情報」「位置情報履歴」などがあり、位置情報履歴ではデバイスを取り付けた車両の過去の走行履歴を蓄積・閲覧することが可能だという。
Owleyeはオリジナルマップソリューションの「Platinumaps(プラチナマップ)」と提携しており、このマップの動態管理オプションに採用されている。報道発表によれば、バスや自動車、船などの位置情報を、地図上にリアルタイムに表示できるようになっているようだ。
■MaaS時代に大きな商機
「位置情報」に関するソリューションはMaaS時代に大きな商機を迎える。移動手段を横断的に検索・予約・決済可能なMaaSプラットフォームでは、ユーザーの位置情報に合わせた交通手段の提案や観光情報の提供がされるようになることが予想されるからだ。
車両の動態管理サービスとしては、ゼンリンデータコムの「いつもNAVI 動態管理サービス」やドコモシステムズの「docoですcar NEXT」なども有名だ。位置情報管理サービスはまだ決して多くはないが、MaaSや物流の自動化などの進展でより需要が増え、今後は企業の参入が盛んになりそうな領域だ。
【参考】関連記事としては「MaaS(マース)の基礎知識と完成像を徹底解説&まとめ」も参照。