自動運転求人、ついに「爆増フェーズ」か!実用化機運で各社が採用強化

気になる求人4選【2025年10月版】



米国や中国自動運転タクシー(ロボタクシー)の商用化が進んでいるが、日本でも実用化に向けての取り組みが活発化してきた。自動運転関連の職種も多岐に渡る。今後はテストや評価、サービス企画などの求人がますます増えていきそうだ。

自動運転ラボ恒例の「気になる求人」記事の2025年10月版では、各社が公開している案件から、特に注目したい自動運転&MaaS案件をピックアップして紹介していく。

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■スズキ:自動運転サービス企画に関する業務

スズキが募集しているのは、「浜松自動運転やらまいかプロジェクト」などで自治体や事業者と協力し、自動運転サービスの企画・開発をリードするポジションだ。利用者の課題・ニーズ分析のほか、自治体や事業者と自動運転サービスを企画立案・推進したり、自治体などとの渉外対応を行ったりするようだ。

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この職種では、経営企画や事業企画、商品企画、マーケティング、営業、渉外での3年以上の業務経験が必須となる。また自動運転やADAS(先進運転支援システム)のプロジェクト経験や自動車業界での経験などがあればより歓迎される。勤務地は神奈川県と静岡県、年収は500〜1,000万円が想定されている。

https://www.openwork.jp/a0910000000Hfu8/recruit_agent?j=14dbb1871f89996539

■eveautonomy:自動運転EV評価試験エンジニア

自動搬送ソリューションを手掛けるeve autonomyは、ヤマハ発動機と自動運転スタートアップであるティアフォーの合弁会社として設立された企業だ。同社は自動搬送車およびその周辺機器に関する総合評価計画の策定、テスト項目書の作成およびレビュー、テストの実行、実験ログの収集、テスト結果のレビューを担当する人材を募集中だ。テスト環境・プロセスの改善やテスト実施担当者の指揮も担うという。

応募にあたり必須となるスキルは、3年以上のソフトウェアとハードウェアの複合製品に関する評価試験経験のほか、1年以上のPC上で動作する専用ツールを使った評価業務経験、1年以上の小規模チームのリーダー経験だ。勤務地は静岡県磐田市にある本社倉庫で、想定年収は450~700万円となっている。

https://herp.careers/v1/eveautonomy/EUBgV0sXoSBx

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■ソフトバンク:自動運転車導入スペシャリスト

ソフトバンクが募集している自動運転導入スペシャリストは、自動運転車両の調達から、パートナー開拓までのバリューチェーンを構築、企業や自治体への導入支援を行い、自動運転社会を早期に実現できるよう業務を担当するポジションになる。対象となるモビリティは自動運転バスで、全国各地へ出張し、現地での自動運転車両の搬入や車両の基本設定、走行コース設定、デモ実施や初期立ち上げ時の運行サポートを行うほか、自動運転車両のトラブルシューティングなども担う。

応募の際に必須となるのは、PCやソフトウエアに関する基本的な知識、英語能力、自動車産業・自動運転車メーカー・自動運転の要素技術サプライヤ・自動車部品などの出身であること、フィールドエンジニア・技術営業・プロジェクトマネジメントの経験だ。Autowareなど自動運転ソフトウエアを使用した経験があればなお良い。勤務地は東京都港区で、国内への長期出張が年に複数回あるようだ。想定年収は595~1,001万円。

https://www.workport.co.jp/details/710530354/405074583/

■T2:オペレーションドライバー

自動運転技術を活用した次世代物流システムの構築を進めるT2は、AI開発企業のPreferred Networksの技術提供を受け、三井物産により設立された企業だ。同社は大型トラックを用いたレベル4自動運転システムの開発と公道実証実験におけるテストドライバーを担う人材を募集している。研究開発ならびに実際の運送業としての荷役輸送の試験を行うため車両を運転し、自動運転での走行試験や手動運転でのデータ収集を行いながら、幹線の長距離輸送オペレーションを担当する。

資格は第一種運転免許大型自動車のほか、第一種運転免許けん引、運行管理者が必須となる。勤務地は神奈川県座間市で、雇用形態は契約社員、月給30万円〜となっている。

https://www.r-agent.com/kensaku/kyujin/20250930-638-01-032.html

■【まとめ】年収1,000万円を目指せるかも!?

数年前までは、自動運転関連で年収1,000万円という求人はほぼ見かけることがなかった。しかし昨年あたりから1,000万円超えの求人もたびたび出てくるようになった。必要スキルや経験がある人材は争奪戦になりつつある。

自動運転は最も有望視されていると言われている最新技術だ。携わるならいまがチャンスだ。

【参考】関連記事としては「年収2000万!?自動運転求人に「高すぎる案件」キタ?」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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