Googleロボタクシーが「神回避」!1秒でハンドルを270度切る

Waymo車が「人間超え」か?



出典:X

米国で実用化されている自動運転タクシー(ロボタクシー)が暗い夜道を走行中、急に飛び出してきた車を避けて走行し、接触を免れた様子が話題になっている。

このロボタクシーは、Google系の自動運転開発企業Waymo(ウェイモ)が運行しているものだ。同社の共同CEO(最高経営責任者)であるディミトリ・ドルゴフ氏が「わずか1秒でハンドルを270度切った」と自慢げなコメントを添えて、「神回避」の動画をX(旧Twitter)に投稿した。Waymoの自動運転車が、人間による運転より素早い判断をして走行することが可能なことをアピールしている。


特に夜間は人間の目では急な飛び出しなどに対応しにくく、今回のようなケースでは事故になっていたかもしれない。ケアレスミスを起こす可能性がないため安全性が高いと言われている自動運転車だが、緊急時やトラブル発生時にはすぐに対応ができないことが欠点であった。しかし動画を見ると、Waymoの自動運転技術はもはや人間による運転のレベルを超えていると言えるかもしれない。

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■飛び出し車両をスムーズに回避

ドルゴフ氏が投稿したのは、ロボタクシー車両前方に取り付けられたカメラによる17秒の動画だ。また車内には乗客が自車の位置や周囲を確認できるためのモニターも備わっているが、その映像も同時に投稿されており、Waymo車がどのような動きをしているのかがよく分かる。

暗い中をWaymoのロボタクシーが走行中、右側から突然別の車が飛び出してきた。しかしWaymo車はすぐさま左にハンドルを切りその車を回避、事なきを得た。動画には下記のコメントが添えられている。

Safety in action – as another car pulls into our lane in LA, the @Waymo Driver cranks the wheel 270° in 1 second to keep everyone safe. Constant 360° sensing, deep understanding and prediction, real-time decisions, and precise actuation.
(安全の実践 – ロサンゼルスで別の車が車線に割り込んできた際、Waymo Driverはわずか1秒でハンドルを270度切り、全員の安全を確保した。360度全方位の常時検知、深い理解と予測、リアルタイム判断、そして正確な操作)

Waymo Driverは自社開発の自動運転システムの名称だ。Waymoは各種カメラやレーダー、LiDAR、AIソフトウェアなどにより自動運転走行を可能にしており、2024年8月に第6世代のWaymo Driverを発表している。


今回の投稿で特筆すべきは、「わずか1秒でハンドルを270度切り…」という部分だ。人間が運転していたら、1秒で判断し動くということはほぼ不可能だろう。しかしWaymoの自動運転車は秒単位のスピードでの判断と行動により、接触事故を回避することができた。

■Waymoとはどんな企業?

出典:Waymo公式サイト

Waymoは、Googleの自動運転開発部門をスピンアウトする形で2016年に設立された。2018年に世界で初めてロボタクシーサービスを商用化した。


現在はテキサス州オースティンやカリフォルニア州サンフランシスコ・ロサンゼルス、アリゾナ州フェニックス、ジョージア州アトランタで完全ドライバーレスのサービスを展開しているほか、全米で最も自動運転実用化のハードルが高いと言われるニューヨークでも、サービスを展開する計画を明かしている。

運用車両数は合計で2,000台を超え、サービス提供エリアにおいてはドライバーレスカーが走行している様子は見慣れたものになりつつある。また米メディアの報道によると、同社の2025年の売上が3億ドル(約441億円)を超える可能性が出てきたという。

■テスラやAmazonも始動させたが…

米国ではEV(電気自動車)大手テスラやAmazon傘下のZooxもロボタクシーサービスへ参入しているが、Waymoの規模に追いつくのはまだまだ先になりそうだ。そして技術レベルでも、Waymoは他社のずっと先を行っているのだろう。豊富な実走行データを収集し、さらに安全性が高まるWaymoの自動運転車に今後も注目だ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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