半導体大手の米NVIDIA(エヌビディア)の自動車関連事業の収益が急増している。2025年5月28日に発表した最新の決算報告では、2026会計年度における第1四半期の自動車関連収益が、前年同期比72%増の5億6,700万ドル(約814億円)となった。
同社CEO(最高経営責任者)のジェンスン・フアン氏は、「今後数兆ドル規模のビジネスチャンス」であると自社の自動車事業に大きな期待を寄せている。世界各国の大手自動車メーカーと提携し、自動運転業界でも存在感を強めるNVIDIA。今年初めにはトヨタも同社の自動運転技術を採用することを発表しており、ますますの発展が確実となっている。
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■自動車部門は売上高5億6,700万ドル
NVIDIAは2025年4月27日に終了した2026会計年度第1四半期の決算を発表した。第1四半期の売上高は441億ドルで、前四半期比12%増、前年同期比69%増となった。
これを後押ししているのが、自動運転に使用されるハードウェアやソフトウェアの業績拡大だ。現在はデータセンターやゲーム部門が主力のNVIDIAだが、自動車関連部門も近い将来、メイン事業になることが予想される。
下記がこれまでのNVIDIAの自動車向けソリューション事業の業績となっている。
- 2024 Q1:2億9,600万ドル
- 2024 Q2:2億5,300万ドル
- 2024 Q3:2億6,100万ドル
- 2024 Q4:2億8,100万ドル
- 2025 Q1:3億2,900万ドル
- 2025 Q2:3億4,600万ドル
- 2025 Q3:4億4,900万ドル
- 2025 Q4:5億7,000万ドル
- 2026 Q1:5億6,700万ドル
この結果について、CFO(最高財務責任者)のCollette Kress氏は「前年同期比の成長は、複数の顧客による自動運転技術の導入拡大と、新エネルギー車(NEV)に対する旺盛な需要によってけん引された」と分析している。また「私たちは現在、メルセデス・ベンツ向けのフルスタックソリューションの量産に入っており、まずは新型セダン「CLA」が今後数カ月以内に登場予定だ」と語った。
なお「フルスタックソリューション」とは、「DRIVE AGX Orin」チップのようなハードウェアと「DriveOS」といったソフトウェアを組み合わせて、次世代車両の先進運転支援機能を実現するものだ。
▼NVIDIA Announces Financial Results for First Quarter Fiscal 2026
https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-announces-financial-results-for-first-quarter-fiscal-2026
■自動運転開発企業が続々とNVIDIA

NVIDIAは自動運転における有力企業と次々にパートナーシップを結んでいる。同社のチップは、独メルセデス・ベンツやスウェーデンのボルボ・カーズ、米テスラなど大手企業に採用されている。
また中国の自動車メーカーからの信頼も厚く、BYDやLi Auto(理想汽車)、XPENG(小鵬汽車)、GAC(広州汽車)系のAION、GWM(長城汽車)、Geely系のZEEKR、 Xiaomi、NIO、百度が出資するJIDU Autoもエヌビディアの技術を採用している。
そのほか、WeRide、AutoX、Pony.ai、Momenta、DeepRoute.ai、Neolixといった自動運転開発新興勢もNVIDIAを採用しているほか、台湾のFoxconnとも提携済みだ。
2024年8月には、CFOのKress氏が決算発表の場で「自動運転車技術を開発する全ての自動車メーカーが、データセンターでエヌビディアを使用している」と発言したことにより、自動運転技術開発に取り組む全ての自動車メーカーがNVIDIAを採用していることが明らかになった。
現在、自動運転システム開発を支える存在として一人勝ちとも言える状態にあるNVIDIA。最新の決算がそれを証明している。この成長はまだまだ続きそうだ。
【参考】関連記事としては「NVIDIAのデータセンター、自動運転開発の「全メーカーが採用」の衝撃」も参照。