ついに2025年6月から自動運転タクシー(ロボタクシー)サービスを開始する米EV大手テスラが、一部の最新車種に「子どもの置き去り検知」機能をこのほど追加した。
なかなか実現しない自動運転車や、CEO(最高経営責任者)であるイーロン・マスク氏の派手な言動が注目されがちなテスラだが、こうした意義あるアップデートにも地道に取り組んでいることにも注目したい。
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■置き去り問題に取り組むテスラ
日本でも大きな問題になっている車内への子どもの置き去り問題。車社会の米国でも、暑い車内に子どもが取り残されるケースが非常に多くなっている。
NHTSA(米国運輸省道路交通安全局)によると、過去25年間で1,000人以上の子どもたちが高温の車内に取り残され、熱中症などにより亡くなっているというデータも出ているようだ。各州では法規制が進んではいるものの、依然として毎日のように子どもの車内放置が発覚し保護者が逮捕されるなど、大きな社会問題となっている。
この問題を解決するため、テスラはキャビンレーダー(車内レーダー)を搭載した一部の最新車両に対して、アップデート「2025.14.12」により子どもの置き去りを検知する機能を正式に追加した。車内に子どもが1人で残されている場合、車両がドライバーに警告を発することが可能になるという機能になる。
テスラは数年前から車両にキャビンレーダーを搭載し始めていたが、実際に稼働を開始したのはアップデート「2025.2.6」からとなっている。キャビンレーダーは子どもの検知だけでなく、他の用途にも活用されている。前席に人がいるかどうかを検知するためなどで、これにより従来の座席センサーが不要になったという。
【参考】関連記事としては「自動運転の進化が「子ども置き去り死」を防ぐ未来」も参照。
■子どもの心拍数や呼吸も検知可能
テスラは現在、このキャビンレーダーを後部座席の乗員検知にも活用している。ただし単に後部座席に誰かが座っているかどうかを検知するだけではない。キャビンレーダーは人の大きさを検知可能なものだが、子どもの心拍数や呼吸も検知することもできる。
現時点の機能としては、テスラ車両に子どもが1人で取り残されていると判断した場合、ライトを点滅させたり、外部スピーカーが音を発して当該車両の周囲に警告を発したりする。さらにテスラのアプリを通じてドライバーや保護者のスマートフォンに通知が送信される。
ただしこの機能は初期バージョンのようだ。過去にテスラはドライバーが警報や通知に反応しない場合、車両が自動的に空調システムを作動させ、緊急サービスに連絡することを想定していると説明したことがあった。今後のアップデートにより、ドライバーの反応を待たずにこういった対応を行うことを視野に入れていることが予想される。
北米においては、車両にeCall(自動緊急通報)機能が搭載されていないため、緊急サービスへ自動通報するという機能は適用されない可能性がある。ただし別の手段で緊急サービスに連絡する仕組みを導入するということも考えられる。
■現時点ではヨーロッパのみの展開
現時点でテスラの子どもの置き去り検知機能は、欧州エリアで展開されている新型「Model 3」にのみ適用している。しかし他の地域にも順次拡大する計画だ。
また、将来的にはアップデートにより「スマートチャイルドシート」への対応も予定されているという。安全面も重視して最新技術開発に取り組むテスラに今後も注目したい。
【参考】関連記事としては「テスラの自動運転(Autopilot, FSD)とロボタクシー計画を徹底解説」も参照。