自動運転系の投資信託は「通好み」?上級者の保有率「初心者の8.5倍」

Global X調査、初心者にはハードル高め?



出典:Global X Japanプレスリリース

「自動運転」をテーマとした投資商品の人気が高まっている。ただし自動運転関連の投資商品は、投資初心者と上級者では保有の割合が大きく違っており、まだ「通好み」のテーマと言えるのかもしれない。

日本で唯一のETF専門資産運用会社であるGlobal X Japanは「2024年の投資結果の振り返りと2025年の展望に関する調査」を行い、その結果を発表した。2024年に保有した投資商品のテーマの人気上位に自動運転がランクした。


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■人気の投資商品のテーマ上位に「自動運転」

Global X Japanは全国の投資初心者から上級者の男女331名を対象に、2024年の投資結果の振り返りと2025年の展望に関する調査を2024年12月に行った。投資初心者・中級者・上級者については、回答者に自身の投資経験を選択してもらったという。

「2024年に保有した投資商品のテーマ」という質問では、「高配当」「AI(人工知能)」「半導体」に続き、「自動運転」が上位に入っている。

自動運転がテーマの投資商品を保有している人は、投資上級者(111人)で31.5%、中級者(111人)で28.8%、初心者(109人)で3.7%という結果になった。割合でいうと、上級者は初心者の約8.5倍ということになる。

なお「高配当」は上級者59.5%、初心者24.8%であり、「AI」は上級者50.5%、初心者7.3%「半導体」は上級者45.9%、初心者17.4%であった。自動運転の上級者と初心者の保有率の差が大きいことが分かる。まだまだ実用化・商用化が少ない自動運転は、投資に詳しい人は注目しているものの、初心者にとってはそれほど興味がない分野と言えるのかもしれない。


また、「テーマ投資はしていない」と回答した人は上級者で3.6%、中級者で9.0%、初心者で45.0%いたため、初心者にとってテーマを決めて投資することは少々ハードルが高いとも考えられる。

そのほか「宇宙」「クリーンテック」「バイオ」「ロボティクス」などのテーマも人気があったという結果になっている。

出典:Global X Japanプレスリリース(※クリックorタップすると拡大できます)

■個別株は明暗が分かれる1年に

個別株の自動運転関連銘柄については、2024年は米半導体大手NVIDIA(エヌビディア)や米EV(電気自動車)大手テスラが大きく躍進した年であった。この2つの企業は、「自動運転関連事業を展開している大手企業」に分類される。自動運転技術開発やサービス化などに特化した企業ではないからだ。

そして「もろ自動運転の銘柄」とも言えそうなものとしては、自動運転開発を手掛ける米Aurora Innovation(オーロラ・イノベーション)や「自動運転の目」と呼ばれるLiDAR開発を手掛ける米Luminar Technologies(ルミナー・テクノロジーズ)などが挙げられる。


個別株のほか、自動運転をテーマとした投資信託を選ぶ際は、どんな銘柄が含まれているのかをきちんとチェックすることが重要になってくる。なおNVIDIAは2024年の1年間で194%、テスラは73%株価が上昇した。それに対し、Auroraはプラス107%、Luminarはマイナス86%となっている。

自動運転関連と言っても、銘柄によりこれだけ差が出てくる。これから期待できる分野と言われる自動運転市場だが、投資の際は銘柄選びなどは慎重に検討していきたい。

【参考】関連記事としては「自動運転、米国株・日本株の関連銘柄一覧」も参照。

自動運転、米国株・日本株の関連銘柄一覧(2024年最新版)

■投資の際は慎重に検討しよう

2024年は自動運転開発を手掛ける中国企業のWeRide(文遠知行)とPony.ai(小馬智行)が米ナスダック市場への上場を果たした。また、同じく中国のHorizon Robotics(地平線機器人)や、Black Sesame(黒芝麻智能国際控股)、iMotion Automotive Technology(知行汽車科技)が香港市場に上場するなど、中国企業の勢いが目立つ1年であった。

2025年の自動運転関連ではどんな銘柄が大きく飛躍するのか。特に米国株では、トランプ政権後の動きが気になるところだ。また日本でもモビリティ関連企業が上場を模索する動きがある。将来的に伸びるとされている自動運転市場だが、投資の際は各企業の事業内容や業績、提携先などをしっかり調べることが大切だ。

※編注:この記事は特定の株式銘柄への投資を推奨するものではありません。

【参考】関連記事としては「自動運転業界、2024年のIPO市場は「中国企業」一人勝ち状態」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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