ライドシェア、「時給4,500円」の荒稼ぎ!自動運転&MaaS、気になる求人4選【2024年10月】

自動運転関連開発者の年収も上昇傾向に



2024年4月から始動した一般ドライバーによる自家用車活用事業、いわゆる「日本版ライドシェア」のサービス提供範囲が広がっている。しかしサービスの主体となるタクシー会社は、ドライバーの獲得に苦戦しているようだ。中には、最高時給が4,500円のライドシェアドライバーの求人も登場している。


自動運転ラボ恒例の「気になる求人」記事の2024年10月版では、各社が公開している案件から、特に注目したい自動運転&MaaS案件をピックアップして紹介していく。

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■三和交通神奈川:ライドシェアドライバー

タクシー事業を行う三和交通神奈川では、ライドシェアドライバーを大募集中だ。ライドシェアドライバーについて「まずは、普通免許を取ってから1年以上経っている方なら応募資格あり!タクシーの運転に必要な2種免許は必要ありません。初年度登録から10年以内、衝突被害軽減ブレーキ搭載の車に乗っている方なら、すぐにでもお仕事をスタートできます!」と説明されている。

稼働前には座学での研修のほか、実際に乗って運転技術に関する研修もある。実務がスタートすると、オンラインで点呼を行い、スマートフォンで顔認証やアルコール・体調チェックなどをする。その後、配車アプリからの依頼に対応していくという流れになっている。

自家用車は、「定員5人以上の車両」「初年度登録から10年以内」「衝突被害軽減ブレーキ装備」の3つが備わっていることが条件になる。勤務は週1回、1日3時間から可能だという。気になる時給は、時給換算で2,500~4,500円を稼ぐ人がほとんどとなっており、売上の55%のインセンティブが支給されるという。なお、労働時間に合わせた時給1,163円の最低時給が補償される。


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■BLUEV LINE:自動運転開発エンジニア

太陽光発電関連機器やリフォーム事業などを展開する大阪府が本社のBLUEV LINEでは、未経験可の自動運転開発エンジニアを募集している。仕事内容はプログラムの確認やシステムの運用保守などで、初心者は研修を通してITスキルを身に付けていけばいいという。具体的には、自動車の自動運転システムのほかスマートフォンのアプリ、冷蔵庫や洗濯機などの中のシステム、ドローンなどの開発を担う。

高卒以上であれば応募でき、経験不問、フリーターも歓迎している。勤務地は東京都港区で、予定月給は35〜75万円となっており、平均年収は550万円。将来的には800万円以上も目指せるという。福利厚生も充実している。

https://jp.indeed.com/job/未経験可自動運転開発エンジニア-5b306e92ff9c161c


■ソニーセミコンダクタソリューションズ:自動運転研究開発者

ソニーの半導体子会社であるソニーセミコンダクタソリューションズでは、同社の各種センサーデバイスを活用しマルチモーダルな情報による独自のDeep Learning・機械学習モデルの開発を行うAI(人工知能)エンジニアと、開発リーダーの募集を行っている。

ADAS(先進運転支援システム)や自動運転自動車のエッジ側のセンシング機能、複数センサーを利用した環境認識機能を実現するための機械学習を用いたアルゴリズム開発に関連する業務を担当するという。

応募には、画像や点群を用いた機械学習とComputer Visionでのチームでの2〜3年の開発経験、エッジデバイスへの実装を伴う2〜3年の開発経験、研究のみならず具体的な商品化まで対応した経験のうち、2つ以上が必須となる。TOEIC650点以上の英語力も必要だ。勤務地は東京都港区で、想定年収は600万円から。上級担当は約750万円~、リーダーは約950万円~となっている、

https://jp.indeed.com/viewjob?jk=b9efdbb1e9f25a7a&tk=1iaoivu3224g605p&from=serp&vjs=3

■トヨタ自動車:自動運転MaaS向けの研究開発者

トヨタは、自動運転MaaSの本格普及期を想定し、サービスの安全性・利便性・事業性など多様な側面から付加価値創出に寄与する自動管制システムのプロトタイピングを担う人材を募集している。

具体的には、配車・配人アルゴリズム試作のほか運行資源管理アルゴリズム試作、先行する要素技術の調査・選定・ベンチマーク、シミュレータ開発などを担当するようだ。

応募の際は、課題にあった論文を調査し、そのアルゴリズムをスクラッチで実装できることが必須だ。Pythonによる3年以上のソフトウェア開発経験と自らの発案でプロダクトを企画し事業化に至る一連のプロセスをリードした経験も必要になる。勤務地は東京都文京区で、将来的に国内外への転勤の可能性があるという。想定年収は590~1,570万円。

https://next.rikunabi.com/rnc/docs/cp_s01880.jsp?rqmt_id=106002118002

■未経験可の求人も多数

日本版ライドシェアが始動し、自動運転・MaaS関連の取り組みも本格化した2024年。2025年は自動運転車の商用化に向けての動きがさらに進むだろう。それに伴い、人材募集は多様化し、未経験可・高年収の求人も増えている。モビリティ業界、特に自動運転・MaaS業界に携わりたいなら、今がチャンスだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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