Googleの自動運転車、製造委託先は「トヨタが第3候補以下」濃厚か

Zeekrが第1候補、ヒョンデとも交渉継続か



出典:Flickr / DennisM2 (CC0 1.0 : Public Domain)

米Google系の自動運転開発企業Waymoが、製造委託先の候補として韓国最大手の自動車メーカーである現代自動車(ヒョンデ)と水面下で交渉中のようだ。

韓国メディアの報道によると、両社の関係者はヒョンデのEV(電気自動車)にWaymoの自動運転技術を搭載し自動運転タクシーとして活用するため、数回の面談を行っているという。


先日、次の自動運転タクシー車両として中国の自動車メーカー・吉利汽車(Geely)系列のZeekrの新車両を採用したことを発表したばかりのWaymo。しかしZeekrの車両をヒョンデの車両の置き換えることも検討しているという。

これが事実だとすれば、もしWaymoがトヨタを自動運転車の製造委託先として検討しているとしても、Zeekrやヒョンデに続く第3候補以下になっている可能性が高いということだ。

【自動運転ラボの視点】
ただし、そもそもトヨタは自前でモビリティサービスカンパニー化を目指していると思われため、トヨタとGoogle(Waymo)はライバル関係にあるともいえ、だとすればトヨタはGoogleにトヨタの品質や信頼性という「武器」を提供したくはないはずで、仮にGoogleがトヨタに自動運転車の製造を委託しても、トヨタ側にとっては願い下げの可能性が高そうだ。
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■WaymoとZeekrともにパートナー継続を明言

WaymoはZeekrについて、パートナーシップは継続中であるとしている。また同社の担当者は「憶測についてはコメントを差し控えるが、Zeekrのプラットフォーム上での第6世代の自動運転システム『Waymo Driver』の検証に引き続き取り組んでおり、準備が整い次第全車両に導入する予定であることは共有できる」とも語っているようだ。


またZeekr側も「Waymoとの提携に変更はなく、両社は車両の導入に向けて積極的に協力している」とコメントしているという。

そしてヒョンデはWaymoへの車両提供について、「現段階については新規事業については何も決まっていない」と語っている。

■最終的にはどこが製造委託先に?

出典:Waymo公式ブログ

Waymoは2024年8月に、第6世代のWaymo Driverの概要を発表した。サービス車両への正式導入時期は公表されていないが、中国の自動車メーカー・吉利汽車(Geely)系列のZeekrの新車両が新たに採用され、Waymoの自動運転タクシーフリートに加わるという計画だ。

ティザー画像には、Waymoと提携を結ぶZeekrの車両が登場している。両社は自動運転配車サービス向けに特別設計された新型BEVモデルに、Waymo Driverを統合するというOEMコラボを2021年に発表しており、この提携が形となって表れたということになる。


最終的にWaymoの最新型車両はどの自動車メーカーが製造することになるのか。注目だ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
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