米Google系の自動運転開発企業Waymoが、製造委託先の候補として韓国最大手の自動車メーカーである現代自動車(ヒョンデ)と水面下で交渉中のようだ。
韓国メディアの報道によると、両社の関係者はヒョンデのEV(電気自動車)にWaymoの自動運転技術を搭載し自動運転タクシーとして活用するため、数回の面談を行っているという。
先日、次の自動運転タクシー車両として中国の自動車メーカー・吉利汽車(Geely)系列のZeekrの新車両を採用したことを発表したばかりのWaymo。しかしZeekrの車両をヒョンデの車両の置き換えることも検討しているという。
これが事実だとすれば、もしWaymoがトヨタを自動運転車の製造委託先として検討しているとしても、Zeekrやヒョンデに続く第3候補以下になっている可能性が高いということだ。
ただし、そもそもトヨタは自前でモビリティサービスカンパニー化を目指していると思われため、トヨタとGoogle(Waymo)はライバル関係にあるともいえ、だとすればトヨタはGoogleにトヨタの品質や信頼性という「武器」を提供したくはないはずで、仮にGoogleがトヨタに自動運転車の製造を委託しても、トヨタ側にとっては願い下げの可能性が高そうだ。
【参考】関連記事としては「トヨタ、「営業力」に課題か。Googleが「自動運転ベース車両」に採用せず」も参照。
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■WaymoとZeekrともにパートナー継続を明言
WaymoはZeekrについて、パートナーシップは継続中であるとしている。また同社の担当者は「憶測についてはコメントを差し控えるが、Zeekrのプラットフォーム上での第6世代の自動運転システム『Waymo Driver』の検証に引き続き取り組んでおり、準備が整い次第全車両に導入する予定であることは共有できる」とも語っているようだ。
またZeekr側も「Waymoとの提携に変更はなく、両社は車両の導入に向けて積極的に協力している」とコメントしているという。
そしてヒョンデはWaymoへの車両提供について、「現段階については新規事業については何も決まっていない」と語っている。
■最終的にはどこが製造委託先に?
Waymoは2024年8月に、第6世代のWaymo Driverの概要を発表した。サービス車両への正式導入時期は公表されていないが、中国の自動車メーカー・吉利汽車(Geely)系列のZeekrの新車両が新たに採用され、Waymoの自動運転タクシーフリートに加わるという計画だ。
ティザー画像には、Waymoと提携を結ぶZeekrの車両が登場している。両社は自動運転配車サービス向けに特別設計された新型BEVモデルに、Waymo Driverを統合するというOEMコラボを2021年に発表しており、この提携が形となって表れたということになる。
最終的にWaymoの最新型車両はどの自動車メーカーが製造することになるのか。注目だ。
【参考】関連記事としては「第6世代のGoogleタクシー、トヨタ採用されず!中国製Zeekrを起用」も参照。