大手かベンチャーか、選ぶべきは?自動運転&MaaS、気になる求人4選【2023年11月】

各企業で専門職を募集、経験が生きる案件も



実用化に向けた開発が本格的になってきた自動運転やMaaS。大手自動車メーカーのほか、ベンチャー企業でも採用が増えてきている。







自動運転ラボ恒例の「気になる求人」記事の2023年11月版では、各社が公開している案件から、特に注目したい自動運転&MaaS案件をピックアップして紹介していく。

ホンダ:運転支援・自動運転支援システムの研究開発

ホンダは、運転支援・自動運転支援システムの研究開発を担う人材を募集している。「ポテンシャル」との記載があるため、ポテンシャル採用枠になるようだ。

安全性論証領域、AI(人工知能)領域、センシング技術領域、HMI領域、通信技術領域、制御技術領域、ソフトウェア技術領域などのいずれかの領域において、安全運転支援システムや自動運転システムの開発業務を担当する。

他部門やベンダーなど、さまざまな関係者とコミュニケーションを取りながら業務を進めていく。また海外現地法人へのデモンストレーションや海外研究機関との共同研究など、海外とのやりとりが発生する場合もあるという。

応募には自動車業界における制御システム開発経験や、AIの基盤技術に関する基礎知識や実務経験、画像処理や信号処理に関する基礎知識や実務経験、HMIシステムの研究開発経験、人間工学に関する知識、制御アルゴリズム、プログラム開発経験などのいずれかが必要だ。また英語でのコミュニケーション能力があると歓迎される。

勤務地は、栃木県芳賀郡芳賀町にあるホンダの四輪事業本部ものづくりセンターとなっている。

https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3008769356/

■先進モビリティ:車両制御系ソフトウェアエンジニアなど

東京大学発ベンチャーの先進モビリティは、自動運転バス・トラックの研究開発と事業化を推進するメンバーを募集している。

自動運転システムの車両制御ソフトウェア領域を担当するエンジニア職では、具体的な業務として新機能の設計、実装、運用および各種ドキュメント作成、既存の車両制御ソフトウェアの運用、既存機能の不具合対策および仕様改善が挙げられている。

応募には、MATLAB/Simulinkを用いた開発経験、組み込みソフトウェア開発経験(アセンブラ、C言語、C++など)のどちらかの領域で3年以上の実務経験や専門性が必須となる。

また自動運転システムの周辺認識ソフトウェア領域を担当するエンジニア職では、Linux環境でのソフトウェア開発やセンシングのシステム設計・周辺環境認識アプリケーション・アルゴリズム開発、シミュレーションや実車両で、障害物などの認識精度の評価などを担当するようだ。

応募には、組み込みソフトウェア開発経験、画像処理実務経験、認識アルゴリズム開発経験、シミュレーション環境の開発経験のいずれかの領域で、3年以上の実務経験や専門性を有していることが条件となる。

いずれのポジションも、設計やコーディングだけでなく、ドキュメント作成、テストコースでの実車を使った試験、実証運用、サポートも行うという。勤務地は茨城県の先進モビリティつくばLAB、または在宅勤務となる。

https://www.as-mobi.com/recruit/

トヨタ自動車:自動運転MaaS向け自動管制システムの研究開発など

トヨタの募集要項には「自動運転MaaSが実現する前人未到の社会を構想し、常識に囚われない創意工夫によって自ら具現化して頂ける人材を求めています」とある。

業務内容は、自動運転MaaSの本格普及期を想定し、サービスの安全性・利便性・事業性など多様な側面から付加価値創出に寄与する自動管制システムのプロトタイピングを行うことだ。また、現実世界での検証に多大な費用・時間・リスクが伴う自動運転事業の特性を鑑み、将来のデジタルツイン化を前提とした高精度シミュレーション環境および分析系を同時に内製化し、一連の仮説検証サイクルをクイックに自己完結できるプロセスを確立することも担当する。

応募の際は、動運転MaaSを通じた社会課題の解決に強い熱意を持っていること、課題にあった論文を調査し、そのアルゴリズムをスクラッチで実装できること、Pythonによる3年以上のソフトウェア開発経験など全てを満たすことが条件だ。

勤務地は東京都文京区の東京本社で、働き方変革の一環として在宅勤務は積極的に活用予定としている。

https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3008731652/

■NearMe:エンジニアや事業開発担当など

タクシー相乗りアプリを展開する注目ベンチャーのNearMeは、エンジニアやカスタマーサクセス、マーケティング、事業開発、コーポレートの分野で広く人材募集を行っている。

インフラエンジニアは、Kubernetesを中心としたシステムにおけるCI/CDの開発やPrometheusなどを利用したモニタリングやアラートの開発などを担当する。またバックエンドエンジニアはNode.jsを利用したAPIの機能開発やRDB・NoSQLのデータベース設計など、フロントエンジニアはReactを利用したWebアプリの機能開発やReactNative利用したネイティブアプリの機能開発などを担う。いずれも専門分野の理解や経験が必須な職種だ。

同社は「モビリティ」の領域で、シェアでお得にドアツードアで移動できる「スマートシャトル」を運営しており、長期的にはスマートシャトルを、電車・バス・タクシーに次ぐ「第4の公共交通機関」に育てていくことを目指しているという。

NearMe乗車や書籍の購入、セミナー参加などで補助を行うなど、福利厚生も充実しているようだ。「カジュアル面談」という方法で気軽に連絡することも可能だという。

https://corp.nearme.jp/jobs

■【まとめ】経験を存分に生かせる求人多数

大手自動車メーカーでは豊富な研究・実証環境が整っており、大きなプロジェクトに参加できそうだ。社会的な信用度も高い。またベンチャーであれば、大きな裁量権と圧倒的なスピード感をもって業務に取り組めそうだ。

どちらの企業が自分の働き方に合っているか、仮にいま転職を検討していなかったとしても、考えてみるのもいいかもしれない。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









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