業界経験ゼロでも!自動運転&MaaS、気になる求人4選【2023年5月】

新ビジネス領域に携われるチャンス



2023年4月に「自動運転レベル4」が解禁となり、活気がさらに高まっている自動運転業界。モビリティ業界ではMaaSを含め、参入各社がさらなる事業拡大に向け、研究開発者やエンジニア、企画担当者を募集している。


自動運転ラボ恒例の「気になる求人」記事の2023年5月版では、各社が公開している案件から、特に注目したい自動運転&MaaS案件をピックアップして紹介していく。

■iPX:DX化に向けての研究開発総合職

製造業界や物流業界におけるDX化を推進するための研究・検証、先行開発を手掛けるiPXは、DX研究開発総合職を募集している。採用するのは、ITコンサルタント職と開発職の2種類で、適性などを考慮して決定するという。主要顧客には、自動運転の開発が進む自動車業界も含まれている。

ITコンサルタント職は、顧客からヒアリングして開発要件を明確化し、タスクの流れを決め、開発プロジェクトを編成後、プロジェクトスタートといった業務になる。開発職では、タスクの内容や要件を確認後、調査・検討の後方策を決定。その後シミュレーション関係の構築や検証用データの準備を行い、検証テストを実施し、最終的に検討仕様書を作成するといった業務になるようだ。

応募に際し、プログラミングの基本スキル保持者やシステム開発経験者、AI(人工知能)など最先端技術に取り組んでみたい人材が歓迎される。また数学や物理の知識がある場合、業務に生かせるという。


勤務地は品川区の東京本社もしくは名古屋オフィスで、フレックスタイム制を取り入れている。

https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3007863017/-tab__jd/-fm__jobdetail/-mpsc_sid__10/

■小糸製作所:自動運転向け製品の組み込みエンジニア

自動車照明機器で世界トップのシェアを誇る小糸製作所は、組み込みエンジニアとしてADB(Adaptive Driving Beam)システムや、LiDARやカメラなどの各種センサーの量産化に向けたソフトウェア開発を担う人材を募集している。

具体的には、自動運転に係るセンサー・カメラ類や次世代ランプの製品開発を担当するようだ。同社は高精度なLiDARや全天候カメラの開発でレベル4以上の自動運転に対応できるセンシングを目標に開発を進めている。


応募にはC、C++でのプログラミング経験が必須となる。勤務地は愛知県の豊田支店だが、将来的には転勤の可能性があるという。

https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3008027335/

■I-PEX:新規ビジネス企画担当

コネクタやセンサー、半導体製造装置などを手掛けるI-PEXは、2020年8月に第一精工から社名を変更した。今回募集しているのは、脱炭素・Maas社会に向けての新規ビジネス企画やマーケティング業務担当者だ。

具体的には、新規ビジネスの発掘・推進活動や製品の立ち上げまでをリードしたり、社内部門や顧客、協業先との連携を行い、担当する製品拡販を成功に導いたりといった業務を担う。また製品のマーケティング活動も担当する。

応募には、新規事業の立ち上げやプロジェクト経験、部下などへの指導経験が必須となる。英語力がある人材と、柔軟な出張対応が可能な人材は歓迎される。勤務地は神奈川県の横浜オフィスとなっている。

https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3008095400/

■BIPROGY:鉄道事業者向けMaaS新規サービス開発プロジェクトマネージャー

大手ITサービス企業のBIPROGYの旧社名は日本ユニシスで、2022年4月に商号を変更した。同社は、鉄道事業者向けMaaS新規サービス開発におけるプロジェクトマネージャー(PM)を募集している。

このプロジェクトのフェーズ1は2023年8月にスタート予定で、フェーズ1開発においてはサブPMだが、フェーズ2以降では、実行PMとして要件定義から導入まで一連のプロジェクト管理を担当する。最短2~3年はこの案件を担当するという。

応募にあたりMaaS関連の経験は不問だが、システム開発プロジェクトのプロジェクトマネジメント経験と調整・交渉能力が必須となる。勤務地は東京都江東区の本社で、現在約8割がテレワークで業務を行っているという。なお、予定最大年収は1,090万円だ。

https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3008075007/

■自動運転やMaaS関連の経験がなくても

新規ビジネスやサービスの企画担当は、主体的にプロジェクトを進められる能力が求められる。自動運転やMaaSに関する職務経験がなくても応募できるケースが多いため、先進的な業務に関われるチャンスだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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