ソフトウェア開発などを手掛ける式会社フォーラムエイト(本社:東京都港区/代表取締役社長:伊藤裕二)は、自動運転シミュレーション・ADAS分野に特化したプラグインパッケージの新製品「UC-win/Road 自動運転・ADASパッケージ」をリリースしたことを、2023年1月22日までに発表した。
同社が開発する、デジタルツインを実現する3DVRシミュレーションソフト「UC-win/Road」で使用できる複数のプラグインとアプリケーションをパッケージングしたもので、自動運転・ADASの研究に活用できるという。
ちなみにデジタルツインとは一般的に、実世界の物理モデルを仮想世界で再現する仕組みのことを指す。
■より現実に近いシミュレーション可能
UC-win/Roadは、これまでも車両システム開発やITS交通システム研究、安全運転訓練用教材などに活用されてきた。今回リリースされた、自動運転・ADASに特化したパッケージは、C-win/Roadによるシミュレーションの中でも「自動運転シミュレーション」「ADAS(先進運転支援システム)」「センサーデータ模擬」の分野で活用できるプログラムとなっている。
UC-win/Roadで構築したデジタルツイン環境では、実車型ドライブシミュレータなどのハードウェアを組み合わせることで、より現実の運転操作に近いドライブシミュレーションが可能になるという。それにより、運転中の車両全体の動きやエンジンから車輪までの各伝達装置のモデルを実装してリアルな運動を表現でき、自動運転機能やADASの研究に役立つ。
なお、同パッケージの価格は税込385万円となっている。
■走行シミュレーションは重要な要素
フォーラムエイトは、2023年1月25〜27日に東京ビッグサイトで開催される「オートモーティブワールド2023 自動運転EXPO」に出展し、「デジタルツイン、メタバースを実現する国産VRCGソフト」をテーマに、UC-win/Road 自動運転・ADASパッケージなどを紹介予定だ。
自動運転開発において、走行シミュレーションは非常に重要な要素だ。そこでデジタルツイン技術が大きな助けとなる。そのため、業界で注目を集めそうなソリューションと言えそうだ。
【参考】関連記事としては「自動運転に寄与!デジタル庁、「デジタルツイン」に本腰」も参照。