英国で「農村部初」の自動運転実証 新興Aurrigoに注目

同社開発の謎のモビリティにも注目



自動運転と言えば、多くの大衆車メーカーが存在するアメリカドイツ中国、日本などが業界をリードしている印象だが、イギリスでも徐々に自動運転に関する取り組みが盛んになりつつあるようだ。

イギリス・イングランドのウェスト・ミッドランズ州コヴェントリーに拠点を置くスタートアップ企業のAurrigoはこのほど、農村部を舞台にした自動運転車の実証実験を公道で実施したようだ。農村部での自動運転実証としては、イギリス国内で初だという。


この実証実験は、イギリスの「Centre for Connected and Autonomous Vehicles(CCAV)」などが主導するプロジェクトの一環として実施されたという。

■Aurrigoは複数の自動運転車両を開発

Aurrigoの創業は2017年。ちなみに以下がAurrigoが開発している自動運転車両たちだ。一番左は「オートシャトル」、一番右は「オートポッド」と名付けられており、報道によれば、この2つの車両が実証実験で使われたらしい。

出典:Aurrigo公式サイト

ちなみに真ん中のモビリティに関しては公式サイトでは説明が見つからなかったが、5つの扉がついており、どのような用途で使用されるモビリティなのか気になるところだ。

ドアを開けると、中は試着室なのだろうか、トイレなのだろうか。それとも搬送用荷物を小分けして入れておく区画として使われているのだろうか・・・・・・。


▼Aurrigo公式サイト
https://aurrigo.com/

■「主要国」以外にも注目の価値あり

世界に目を向けると、さまざまな国で実に多様な取り組みが始まっている。そのため、現在はこの分野で業界をリードしているアメリカや日本、ドイツ、中国などの「主要国」以外にも、しっかりと目を向けておきたいところだ。

ちなみにイギリスでは「レンタカーを自動運転で自宅まで届ける」という独自のサービスの社会実装に挑んでいる企業もある。このサービスが実用化されれば、レンタカーをレンタカー会社まで取りに行く手間が減る。非常に便利だ。

自動運転ラボでも記事にしているので、以下のリンクから参考にしてほしい。


【参考】関連記事としては「レンタカーが自動運転で自宅に届く!イギリスで実証中」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




関連記事