センスタイム日本法人、自動運転開発で体制2倍に増強

エンジニア職で新たな求人を掲載



出典:センスタイム公式サイト

香港企業センスタイムの日本法人である株式会社センスタイムジャパン(本社:京都府京都市/代表取締役社長:勞世竑)は、自動運転やADAS(先進運転支援システム) などの自動車ドメインや交通インフラドメインなどの領域へディープラーニングやAI(人工知能)技術の応用を加速するため、新たな求人を転職サイトや公式サイトに掲載している。

自動運転・運転支援向け技術を開発する先進運転技術部の体制を2倍に増強する考えを示しており、事業を一気に前進させる狙いがありそうだ。


▼プラットフォームエンジニア/自動運転・運転支援向け技術集約|センスタイムジャパン
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3006286628/

■センスタイムジャパンってどんな会社?

センスタイムジャパンは、香港で設立されたAI開発企業であるセンスタイムの日本法人として、2016年に誕生設立された。世界トップレベルのディープラーニング技術を用いた高度な画像認識技術や動画分析技術、文字認識技術などを開発しており、自撮りカメラアプリ「SNOW」でもその技術が採用されている。

2017年にはホンダと共同開発契約を締結し、レベル4相当の自動運転技術の確立やADAS技術の開発に注力するなど、自動運転の分野でも頭角を現している。

現在、東京オフィス、宇都宮オフィス、京都ラボ、茨城県にあるAI・自動運転パークなど、国内でも着々と規模を拡大しており、今後さらなる成長が期待される注目企業だ。


■気になる求人内容は?

今回のプラットフォームエンジニア職での求人では、先進運転技術部への配属が予定されている。同部には2021年11月1日時点で約20人が在籍しており、開発分野ごとに6チームで構成されているという。

業務内容は、「自動運転・運転支援に必要な技術の集約と発展」で、具体的には実車両へのデプロイ(配備)や実車両を用いた検証・分析・改善、アルゴリズム改善となっている。勤務地は東京または常総で、選択可能となっている。 予定年収は600万~825万円とのことだ。

応募には、画像認識アルゴリズムにおける3年以上の業務経験と、システムテストから課題を洗い出すための実験計画と解析方法の提案から実装までの経験が必須だ。加えて、アルゴリズムや機械学習、自動運転、運転支援システムなどの知識があれば歓迎される。

同社はこの求人について「当社には最先端技術があり、それを生み出せるメンバーがいます。その技術を通して日本産業に貢献できるのはもちろんですが、技術の拡張や新たな技術的な取り組みができる環境です」とアピールしている。


■自動運転事業拡大へさらなる増員

センスタイムジャパンは、2021年11月にAI・自動運転パーク内に新たな社屋を増築した際、今後2年間で200人以上の新規採用を予定していることを公表している。今回の募集もその一環なのかもしれない。

今後はディープラーニングやAI技術の研究、開発を次のステージへレベルアップするとしている。自動運転分野での活躍を目指す技術者にとって今回の求人は、世界トップクラスともいえるメンバーとともに切磋琢磨できるチャンスと言えそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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