トヨタ出資の中国Pony.ai、自動運転企業で初のタクシー営業証取得

広州市南沙区で2022年5月からサービス開始へ



出典:Pony.aiプレスリリース

トヨタが出資する中国の自動運転スタートアップPony.ai(小馬智行)は2022年4月29日までに、自動運転開発企業として中国で初めてタクシーライセンスを取得したことを発表した。広州市南沙での許可を取得したという。

今回Pony.aiが取得したタクシーライセンスは、広州市南沙で100台に及ぶ自動運転タクシーを従来のタクシーと同様の形で運用できるようにするもので、2022年5月から南沙区の800平方キロ全域で運賃徴収を行うタクシーサービスを開始するという。







■料金は標準的なタクシー料金並み

報道発表によれば、Pony.aiの自動運転タクシーは「PonyPilot+」と呼ばれるアプリで配車を行い、料金の支払いもこのアプリ上で可能な仕組みとなっているという。運行時間は午前8時半から午後10時半までで、料金は広州市の標準的なタクシー料金と同様であるようだ。

自動運転タクシーを展開してしばらくの間は、セーフティドライバー(安全要員)が同乗するが、今後近い将来、セーフティドライバーなしの完全な自動運転タクシーとして運行する予定だという。

Pony.aiの共同創業者兼CEOであるJames Peng氏は「中国で初めて自動運転開発企業がタクシーライセンスを取得したことは、我々の技術力とサービスの運用能力を証明するもの」と語っている。

アメリカでは苦戦中?のPony.aiだが・・・

Pony.aiは2016年12月に米カリフォルニア州で創業した企業だ。これまでアメリカと中国の両方で事業に取り組んできた。

アメリカでは2019年6月にカリフォルニア州で自動運転サービス許可を取得。2021年5月には同州で完全無人自動運転の走行ライセンスも取得したが、同年10月に衝突事故を起こし、セーフティドライバーが乗らない形での実験は当面できないこととなっている。

その後、2022年3月にPony.aiの自動運転ソフトウェアが「全米初のリコール」となり、計画中だとされていた米国市場での上場も凍結させる方向だと報じられるなど、最近はアメリカでの事業展開に苦戦しているように見える。

一方、2022年3月にはシリーズDでの第1ラウンドにおける資金調達を発表し、企業価値は85億ドル(約1兆円)まで上昇するなど、注目度は全く落ちていない。引き続きPony.aiからは目が離せない。

▼Pony.ai公式サイト
https://pony.ai/

【参考】関連記事としては「トヨタ出資の自動運転企業Pony.ai、企業価値が1兆円到達」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









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