トヨタ自動車の次回の決算発表日は、2022年2月9日(水)だ。2022年3月期第3四半期(2021年10〜12月)の業績や通期の業績見通しなどが明らかにされる。
業績や業績見通しももちろん注目すべき内容ではあるが、自動運転ラボとしては、開発中の自動運転技術や、現在建設中のコネクティッドシティ「Woven City」の進捗などについての説明があるかに注目している。
■「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」に関して
2022年1月13日、トヨタはフルモデルチェンジしたミニバン「ノア」と「ヴォクシー」を発売した。そしてこの両車種には、トヨタ初となる先進技術「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」が搭載された。
この機能を稼働させると、一定条件下でハンズオフ運転が可能となる。常にドライバーが車両周辺を監視する必要があるため、自動運転レベルは「2」にとどまるものの、トヨタの先進技術として注目を集めている。
この機能に関連し、市販車への「自動運転レベル3」の技術の搭載時期に関する話も飛び出すかもしれない。ちなみにホンダはすでにレベル3の機能を市販車(新型LEGEND)に搭載している。
【参考】関連記事としては「トヨタの新型ノア・ヴォクシー、自動運転はできる?」も参照。
トヨタの新型ノア・ヴォクシー、自動運転はできる? https://t.co/immKKateTn @jidountenlab #トヨタ #ノア #ヴォクシー #自動運転
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) January 17, 2022
■自動運転対応車載OS「アリーン(Arene)」に関して
Nikkei Asiaは2022年1月4日、トヨタが2025年までに自動運転対応の車載OS(基本ソフト)のプラットフォーム化を検討していると報道した。報道によればOSは「アリーン(Arene)」と呼ばれ、他の自動車メーカーなどへの提供も検討しているという。
Arene自体は、クルマのAPIや安全性のための基本的要素を包括する最先端のプラットフォームとして開発されていることが過去に発表されているが、2月9日の決算発表会でArene関連の今後の展開計画などに触れられるか、関心が集まりそうだ。
■「Woven City」に関して
Woven Cityの建設の進捗も気になる。2021年2月に着工し、「Phase1」については2024〜2025年までの工事を経てオープン予定だとされているが、予定通り建設工事は進んでいるのだろうか。
またWoven Cityに関しては、パートナーシップを希望する企業・団体を募集しているが、現時点でどれだけ応募があったのか。
Woven Cityは「移動」だけではなく、「教育」や「農産食品」などの分野の実証フィールドとしても活用する計画が明らかにされており、さまざまな業種の企業からすでに多くの応募があるのでは……?
【参考】関連記事としては「トヨタWoven City、実証対象の「12分野」とは?当然、自動運転も」も参照。
■2月9日はトヨタの決算発表をチェック
トヨタの株価は2020年2〜3月にかけてのコロナショック以降、右肩上がりを続けていることもあって、決算発表に対する株式投資家からの注目度は上がり続けている。2月9日はトヨタの決算発表をチェックだ。
【参考】関連記事としては「トヨタの自動運転戦略(2022年最新版) 車種や価格は?レベル3〜4はいつ実現?」も参照。