パイオニア、MaaSベンチャー「ソニックス」に出資 資本業務提携を締結

新たなソリューションサービスの創出へ



パイオニア株式会社(本社:東京都文京区/代表取締役:矢原史朗)は2021年11月7日までに、MaaS事業などを展開するベンチャー企業の株式会社ソニックス(本社:東京都品川区/代表取締役CEO:吉澤武則)と資本業務提携を締結したと発表した。


今回の提携により、パイオニアの持つ膨大なモビリティデータや車載向け技術と、ソニックスの持つMaaS・SaaS開発力をかけ合わせ、パイオニアが取り組むモビリティ領域において新たなソリューションサービスを創出していくという。

■ソニックスとはどんな企業?

ソニックスは2010年3月に設立したベンチャー企業で、MaaS・モビリティ事業とスマートシティ向けソリューション事業、DX推進事業の3つを柱に事業を展開している。設立当初はスマートフォン向けのアプリ開発に取り組んでいた。

会津大学との産学連携や技術者育成により、ソニックスには全国から優秀なエンジニアが集まっている。「ソフトウェアで生活者とモノをつなぐ」という目的のもと、IoTやビッグデータ、クラウド、AI(人工知能)などの最新の技術で幅広いサービスを提供している。

MaaS事業においては、高齢化や人手不足、交通空白地域サポート、事故削減、環境負荷低減の5つの社会課題に取り組んでいる。各業界特有の課題にフォーカスして独自のモビリティ関連サービスを提供し、タクシーや自転車などのモビリティ事業者へシステム開発を支援している。


大手タクシー会社の配車アプリやドライバーアプリ、東京臨海エリアにおけるMaaS実証実験のアプリケーション開発なども行っているようだ。

■さまざまなMaaSプロジェクトに参画

2021年5〜6月には、東京都八王子市にあるデイサービス施設と共に、近隣住民の買い物支援などを担うシニア向け送迎サービスの実証を行った。市役所やスーパーなどの20カ所の登録地と、同施設から半径5キロ圏内にある自宅を往復してくれるものだった。

ソニックスが提供したクラウド型MaaSソリューションと、同施設が保有している送迎用の車両を利用し、送迎車両の空き時間を有効に活用したという。

また、同社は経済産業省の地域新MaaS創出推進事業である「塩尻型地域新MaaS×自動運転実証プロジェクト」にも参加している。2022年3月末まで、長野県塩尻市でオンデマンドバスが運行し、2021年11月には自動運転EVバスの試乗体験やテスト走行が実施されるようだ。


■パイオニアとの提携で活動の幅が広がりそう

全国各地でさまざまなMaaSサービスや実証がスタートしている中、ソニックスもMaaSプロジェクトへの参加経験を重ねている。今回パイオニアと資本業務提携したことでより一層活動の幅が広がることに期待したい。

【参考】関連記事としては「MaaSとは?定義や意味は?2021年も各地で実証実験」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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