パイオニア株式会社(本社:東京都文京区/代表取締役:森谷浩一)は2020年5月29日までに、ドイツの自動車部品メーカー大手コンチネンタルと、「統合コックピット」の開発において戦略的パートナーシップを締結することを発表した。
2020年4月、公道での自動運転レベル3が日本で解禁され、いつでも人がシステムと運転を代われることを条件に、自動運転システムが作動中はスマートフォンなどが使用できるようになった。
これまでは運転手は「常に集中」して運転しなければならなかったが、自動運転レベル3が解禁されたことにより、運転に集中しなくてもよい時間がこれから増えていく。そこで今後より重要視されていくのが、車載コックピットだ。
■自動運転モード中、全てのサービスとアプリを提供
パイオニアとコンチネンタルが提携して開発する統合コックピットは、自動運転車に搭載されることを想定し、車両内のすべてのディスプレイと操作要素を統合したユーザーインターフェースを実現する。
ナビやテレビ、メーター計などを一つのディスプレイに表示し、自動運転モード中はすべてのサービスとアプリが統合コックピットを通じてドライバーへ提供されるようだ。
■2024年を目処に実用化目指す
両者の今回の提携は、将来、自動運転化で車内空間の重要性が高まることを見据えたものと言える。
新たに開発する統合コックピットはまずアジア市場での展開を中心としていく方針で、報道によれば日本では2024年を目処に実用化を目指し、完成車メーカーなどに対して提供していくという。
【参考】関連記事としては「パイオニア子会社PSSI、マレーシアで「5G自動運転」の実証に参加」も参照。