指紋ピッで車の設定を「あなた好み」に!中国Goodixの技術、自動運転車を共有する時代に活躍

生体認証技術を活用、車両をパーソナライズ化



生体認証技術を開発する中国Goodixの自動車用指紋認証ソリューションに注目が集まっている。このソリューションを使えば、認証パネルにピッと指をかざすだけで、さまざまなクルマの設定をすべてその人好みにパーソナライズ化できるようだ。


パーソナライズ化できる設定は、ワンタッチでバックミラーやシートの角度、照明、空調、デジタルコックピットなどだという。パーソナライズ化と同時に、指紋認証でトランクや助手席の小物入れにもアクセスできるようになり、プライバシーやセキュリティ面でも安心だ。

■所有から利用への移行に欠かせない「パーソナライズ化」

米コンサルティング大手のアクセンチュアが2020年1月に発表した調査によれば、将来的に約半数のドライバーが自動車の所有をやめて自動運転バス自動運転タクシーの利用を検討しているという。クルマの「所有から利用へ」という流れは着実に進んでいるのだ。

「所有から利用へ」が進んでいくと、1台のクルマをさまざまな人が使うようになる。そのため、ユーザーが変わっても瞬時に車両をパーソナライズ化できるGoodixのような技術は、今後需要が急速に高まっていくことが考えられる。

【参考】関連記事としては「車の「所有から利用へ」の流れ、やっぱり加速!自動運転車での「サービス」に関心高く」も参照。


■Goodixの次の照準は既に自動車業界に

GoodixはAndroidデバイス向け生体認証ソリューションの世界大手で、既にスマホ業界では広く知られた存在だ。そんなGoodixの次の照準は、既に自動車業界に定められているのだろう。Goodixの今後の展開に注目していきたいところだ。


記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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