ダイナミックマップ基盤、同業である米GM出資のUshr社を買収 自動運転など向けの高精度地図を提供

日米の仕様共通化、データ整備エリアの拡大も急ぐ



トヨタ自動車など国内メーカーが軒並み出資するダイナミックマップ基盤株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長:中島務)=DMP=は2019年2月14日までに、高精度3次元(3D)道路地図を開発・提供する同業の米Ushr(アッシャー)を買収すると発表した。買収額は発表されていない。

アッシャー社は2016年12月設立のミシガン州に本社を構える企業。米GMのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)である「GM Ventures」が出資しており、GM Venturesが同社株式の19.99%を保有する筆頭株主となっている。


発表によれば、アッシャー社はLiDARやカメラ技術などを活用してアメリカとカナダの高速道路のHDマップデータを整備。誤差の精度は4インチ(約10センチ)程度で、GMの高速道路用のADAS(先進運転支援システム)「スーパー・クルーズ」に採用される実績を有している。

ダイナミックマップ基盤は今回のアッシャー社の買収により、日米でHDマップデータの仕様と効率的なデータ更新手法を共通化させた上で、データ整備エリアの拡大を進める。同社の中島社長は「力を合わせ、双方の保有技術の高度化や対象地域の広域化に積極的に対応して参ります」と述べている。

買収資金などは、株式会社INCJと三菱電機株式会社、ジャパン・インフラストラクチャー・イニシアティブ株式会社を引受先とする第三者割当増資で調達する。

【参考】関連記事としては「【最新版】ダイナミックマップとは? 自動運転とどう関係? 意味や機能は?」も参照。



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