台湾の「Men Go」がとにかく凄い。このMen Goとは台湾南部の高雄市で登場した公共交通の「乗り放題パス」だ。同市の電車や路線バスなどを1カ月定額で自由に乗ることができるというもので、価格は日本円で6000円のプランが目玉だ。
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導入した目的は公共交通の利用の促進。日本の国土交通省に該当する交通部が高雄市と考案し、実際に実現させた。公共交通の利用を増やすことで自動車事故の減少にもつなげたい考えで、世界でも珍しい乗り放題プランがどこまで市民の間で浸透するか注目が集まる。
なかなかうまいと思わせるのが、公共交通機関だけではなく、タクシーやレンタルサイクル、フェリー、自転車シェアリングもこのMen Goと連携している点だ。
プランによってはタクシーを割引で乗れたり、レンタルサイクルが一定時間無料で使用できたりでき、このパス1枚でさまざまな交通サービスをお得に利用できるようにした。いずれ自動運転タクシーが台湾に登場したら、きっとMen Goにも連動するだろう。
日本ではこのような「乗り放題パス」が誕生するだろうか。台湾の場合は政府と市が協力し、民間機関も参加することで実現した。精力的で営業上手な市長の存在が実現の鍵になる!?
【参考】関連記事としては「MaaSとは? 読み方や意味・仕組み、サービス・導入事例まとめ|自動運転ラボ」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) September 9, 2018