米EV(電気自動車)大手テスラの自動運転車が、無人で移動して納車されたという。CEO(最高経営責任者)であるイーロン・マスク氏が、同社のEV「モデルY」が工場から顧客の自宅まで完全自動運転で移動したことを発表した。
こうしたユニークかつ注目を集める広告の代わりになるような取り組みは、マスク氏ならではと言える。これは日本のトヨタでは思いつかないマーケティング手法かもしれない。
もし本当にテスラ車が完全無人で遠隔操作もなしに完成車を自動運転で届けたとするならば、トヨタは技術的にすでにテスラに圧倒的な差をつけられていると言えるかもしれない。
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■無人車両が自動運転で・・・
テスラのモデルYの新車は、テキサス州オースティンの工場「ギガファクトリー・テキサス」を出発し、市内を横切って購入者の自宅まで自動運転走行したという。マスク氏は2025年6月28日、X(旧Twitter)でテスラの偉業について下記のように投稿している。
The first fully autonomous delivery of a Tesla Model Y from factory to a customer home across town, including highways, was just completed a day ahead of schedule!!
Congratulations to the @Tesla_AI teams, both software & AI chip design!
— Elon Musk (@elonmusk) June 27, 2025
<日本語訳>
工場から街の反対側にある顧客の自宅まで、高速道路を含む完全自動運転によるテスラ・モデルYの初の配送が、予定より1日早く完了しました!!ソフトウェアとAIチップ設計の @Tesla_AI チーム、おめでとう!車内には誰も乗っておらず、遠隔操作するオペレーターもいませんでした。完全自動運転です!私たちの知る限り、これは車内にも遠隔にも人がいない状態で公道の高速道路を走行した初めての完全自動運転走行です。
■最高時速は「約116キロ」
今回、無人の自動運転で車両を配送された顧客は、SNSでこの興奮を語っている。この顧客の自宅はオースティンにあり、ギガファクトリー・テキサスからは有料道路を含む長めのルートを通った場合、Googleマップによると約30分の距離であるようだ。この区間を、テスラ車はドライバーレスで、しかも遠隔操作もなしに自動運転走行したということになる。
これを成し遂げたチームの1つであるTesla AIの責任者のAshok Elluswamy氏は「完全自動運転車のモデルYは最高時速72マイル(約116キロ)に達した」とコメントしているようだ。
この車両には「FSD Unsupervised(監視なし)」という機能が搭載されている可能性が高い。ただし現時点ではこの機能は公道での使用が認められていない。米メディアは、今後このモデルYがドライバーの同乗を必要とする最新のFSDのバージョンに戻される可能性が高いと予想している。なお、現在テスラの販売済み車両に搭載されているのは、「FSD Supervised(監視付き)」となっている。
■ロボタクシーは低いレベルからスタート
テスラは2025年6月22日に満を持して自動運転タクシー(ロボタクシー)サービスをオースティンで開始したばかりだ。しかし周囲の予想を裏切り、テスラらしからぬ慎重さで運行を始めている。
使用車両はロボタクシー向けに開発したCybercabではなく、自動運転システムを搭載した新型モデルYだ。当面は10台ほどを運用し、助手席にセーフティドライバーが同乗する形でサービスを提供する。運行エリアも小さく、サービス提供時間帯やユーザーも制限されている。
これは、2018年にロボタクシーを商用化済みで、現在は米国の数カ所でドライバーレスのロボタクシーサービスを展開するGoogle系の自動運転開発企業Waymo(ウェイモ)と比較した場合、非常に初歩的なレベルと言える。
■テスラの「真の実力」とは?
テスラに工場から顧客の自宅まで完全自動運転で走行可能な実力が本当にあるのならば、ロボタクシーサービスもより高度なものになっていくことは確実だろう。テスラが本領を発揮するのはいつなのだろうか、注目だ。
【参考】関連記事としては「実は・・・。テスラの自動運転タクシー、先行組から「6年遅れ」の水準」も参照。