米Google系の自動運転開発企業Waymo(ウェイモ)が、自動運転車1,200台以上のリコールを実施したことが、2025年5月18日までに明らかになった。
米国で自動運転タクシー(ロボタクシー)サービスを展開しているWaymoだが、ゲートやチェーンなど道路障害物との衝突事故をたびたび起こしていたためだ。この問題は2023年11月から発生し、同年12月末までに全車両に展開された自動運転システムのソフトウェアアップデートによって解決したという。
Waymoはこのほか、少なくとも2024年2月と6月に2回のリコールを行っている。今回明らかになったリコールにより、脆弱性が見つかったのが「3回目」になるということになる。
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■ゲートやチェーンなどに衝突
今回発表されたリコールは、Waymoの一部のロボタクシーがゲートやチェーン、その他のゲートのような道路上の障害物との軽微な衝突に関与したことを受けてのものになる。
米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)は、2022年12月から2024年4月の間にWaymoのロボタクシーが「ゲートやチェーンなどの静止または半静止物体」と衝突した7件の事案を把握したことを受け、2024年5月に車両の性能に関する調査を開始した。
Waymoは自動運転車のリスク評価に関してNHTSAと継続的に協議を行い、2024年2月から12月にかけて発生した、これらの障害物との衝突に関する9件の追加情報も提供した。関連の衝突事故は合計で16件となった。ただしNHTSAに提出された報告によると、これらの事故による負傷者は発生していないという。
NHTSAは、調査対象の複数の事案について「有能な運転者であれば回避できると考えられる、明確に視認可能な物体との衝突が含まれていた」と述べており、調査は現在も継続中となっている。
その後、2024年11月にWaymoは約1,200台のロボタクシー車両に対してソフトウェアアップデートを実施した。NHTSAに提出された書類によると、このアップデートにより同様の衝突が発生する可能性は大幅に減少したようだ。

■Waymoは少なくとも過去2回のリコール
Waymoはこれまでに少なくとも2回のリコールを行っている。
2024年2月にアリゾナ州フェニックスで、2台のロボタクシーが同じトラックに牽引されているピックアップトラックに相次いで衝突した事故を受けて、444台の自動運転車をリコールした。同社は、けん引されている車両の動きを自動運転車が誤って予測する可能性のあるソフトウェアの不具合が原因だと説明している。
また同年6月に同じくフェニックスで、ロボタクシー1台が木製の電柱に衝突したことを受け、翌6月に670台以上の車両をリコールしている。Waymoは、自動運転ソフトウェアが電柱や類似の物体を回避できない可能性があると分析した。
■ロボタクシーは毎週25万件以上運行
2018年にフェニックスで世界初のロボタクシー商用化を果たしたWaymoは、膨大な走行データと最高レベルの知見を武器に、現在も世界の自動運転開発をリードする存在だ。ただし走行中に急停止したり、乗客が車両から出られなくなったりするなど、事故とは言えないまでもトラブルは頻繁に起こしている。リコールについても、今回明らかになった件を合わせると少なくとも3回実施している。それも運行回数や走行距離がずば抜けて多いためとも解釈できるだろう。
同社は今回のリコールの後で「Waymoは、米国でも最も難易度の高い運転環境のいくつかで、毎週25万件以上の有料走行を提供している」と述べた上で、「数千万マイルにわたる完全自動運転走行の中で、負傷事故を減らしてきた実績は、当社の技術が道路をより安全にしていることを示している」と、安全性向上に自信を見せている。
いじれにしても、今後も脆弱性は発見され、対応が行われていく。それによりますますロボタクシーは安心して乗ることができるモビリティになっていくと言える。
【参考】関連記事としては「Googleの自動運転、全672台がリコール!電柱との衝突事故を受け」も参照。