トヨタは2020年1月、あらゆるモノやサービスがつながる「コネクティッド・シティ」構想を発表した。「Woven City」と名付けられたこの街についてはYouTubeでイメージビデオを公開しているが、よくみるとこのビデオにはトヨタの未来の自動運転ソリューションが密かに映っているではないか!
このイメージビデオに映りこんでいるトヨタの未来の自動運転ソリューションとは?
記事の目次
■そもそもWoven Cityとは?
トヨタが2021年からの着工を予定している「Woven City」は、自動運転技術やMaaS、ロボット、AI(人工知能)などの検証・実験を行う「街」の名称だ。
この街作りには2020年末に閉鎖予定の静岡県裾野市にある東富士工場の跡地が利用され、将来的に175エーカー(約70.8万㎡)の範囲まで広げる計画だ。実際にトヨタの従業員など2000人が暮らす予定だという。
■「e-Palette」とおぼしき車両が至るところに…!
このイメージビデオのなかでは、トヨタが自動運転EV(電気自動車)のコンセプトモデルとして開発している「e-Palette(イーパレット)」とおぼしき車両が頻繁に映し出されている。
住宅ゾーンと思われる場所では広場を回遊するバスとして登場し、ランニングする人のそばでは車体に「logistics」と書かれたe-Paletteらしき車両が映っている。また陽が暮れた街の広場ではe-Palette型の車両に人が集まっている。これは移動型の店舗ではないであろうか。
e-Paletteは「電動化」「コネクテッド」「自動運転」という次世代技術をふんだんに搭載し、MaaS時代のモビリティサービスに対応することを目的とした自動運転EVだ。乗りやすい低床構造や運転席が無い車内空間など、従来のクルマとはかけ離れたデザインでも知られている。
【参考】詳しくは「【最新版】トヨタのe-Palette(イーパレット)とは? MaaS向けの多目的EV自動運転車」も参照。
■自動運転の台車が、「スマートホーム」でいずれ活躍!?
リビングでくつろぐ家族の横で、男性がロボットの手から飲み物を受け取っているが、その後ろには野菜とおぼしきものを運ぶ「自動運転の台車」が映っている。
Woven City構想では「スマートホーム」のためのさまざまな「つながる」技術を実証することも含まれているが、こうした自動運転の代車の実証を将来的に実施することも視野に入れているかもしれない。
ちなみにこのような代車型ソリューションは自動運転ベンチャーのZMPが「CarriRo」として開発している。トヨタも近々発表するのかも!?
■【まとめ】自動運技術が人々の暮らしに溶け込む街に
Woven Cityのイメージビデオでは、自動運転ソリューションが当たり前のように人々の暮らしに溶け込んでいる様子が印象的で、一度この街に住みたくなるようなわくわくさせる動画だ。ぜひ、一度このイメージビデオ「Woven Cityイメージビデオ(long ver)」を観て欲しい。
【参考】関連記事としては「自動運転導入を目指している世界のスマートシティ計画まとめ」も参照。