三井不動産株式会社(本社:東京都中央区/代表取締役社長:菰田正信)は2019年4月28日、MaaSプラットフォーム「Whim(ウィム)」をフィンランドなどで展開しているMaaS Global社と、街づくりにおけるMaaS実用化に向けて協業することを発表した。
三井不動産がMaaS Global社への出資を行ったことも同時に明らかにした。MaaS Global社が持つノウハウを活かし、日本で本格的なMaaSサービスを普及させる狙いがあるという。
MaaS Global社は、世界で初めて本格的なMaaSプラットフォーム「Whim(ウィム)」をフィンランドのヘルシンキで実用化した企業だ。Whimは様々な交通サービスと連携し、ヘルシンキの交通問題を解決したことで世界的な注目を集めることになった。
Whimは複数の交通手段と連携してスムーズな移動を提供するMaaSプラットフォームで、フィンランドのほか、ベルギーやイギリスなどの都市で現地企業と提携しサービスを拡大しつつある。さまざまな都市でWhimを普及させてきたMaaS Global社のノウハウは、日本でMaaSを普及させたい三井不動産にとっては魅力的だ。
■2019年中に首都圏で実証実験開始
両社は提携後の最初の取り組みとして、2019年中に首都圏で実証実験を開始すると表明している。交通サービスと連携しながら、サービス実用化に向けてさらに取り組みを加速させていく方針だという。
MaaS Global社は報道発表で「私たちがMaaSの社会実装に向けて取り組んでいるテーマの一つが『不動産×MaaS』です」とコメント。その上で今回の提携について、「三井不動産は不動産業界で幅広い事業を展開する企業で、日本における街づくりの実績を持っています。MaaSの社会実装へのさまざまな可能性を検討する、良いパートナーだと考えます」としている。
【参考】関連記事としては「MaaSアプリ「Whim」とは? 仕組みやサービス内容を紹介」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) December 9, 2018