エンジニアの獲得合戦が続く自動運転関連分野。より優秀な人材を求める企業も、自己実現や好待遇などを求めて他業種からの転職を目指す求職者も、両方増えている。
その間に入ってマッチングを図るのが転職情報サイトだ。もし自動運転業界への転職を目指すなら、各サイトをしっかりと使いこなしたいところだ。
自動運転関連求人の掲載数とともに、主な転職サイトを紹介する(関連求人掲載数は2019年6月末時点)。
【参考】関連記事としては「リクナビNEXT、3カ月連続2ケタ増!自動運転関連求人、全体では前月比10.7%減の1万4748件」も参照。
記事の目次
■Indeedは自動運転関連求人12,730件
自動運転関連求人を検索して最も多くヒットするのが「Indeed」だ。2019年6月末時点では12,740件がヒットし、さまざまな業種における自動運転関連案件を調べることができる。
ただIndeedの場合、「自動」「運転」の単ワードが離れて入っている求人案件も多数ヒットするため、見た目のヒット数よりも本当の意味での自動運転関連求人は少なくなる。
関連求人数 | 12,730件 |
掲載情報 | 仕事内容、年収、採用形態、勤務地、募集の背景、口コミなど |
サイトURL | https://jp.indeed.com/ |
*自動車関連求人数には一部、自動運転とあまり関わりがない求人が含まれていることもある。以降、他サイトも同様。
■DODAは自動運転関連求人1,293件
転職サイトDODAの自動運転関連の求人数は2019年6月末時点で1293件だ。2018年5月末時点では600件弱だったため、約1年で掲載数が2倍以上に増えたことになる。
DODAではエージェントサービスを使うと、キャリアアドバイザーによるカウンセリングや非公開求人の紹介、職務経歴書の添削、面接日程調整の代行、雇用契約書の手続き代行までおこなってくれる。
また、求職者に興味を持った企業からオファーが届くスカウトサービスもあり、中には書類選考なしの面接確約オファーや非公開求人のオファーなど特別な求人情報が届くこともあり、転職の可能性が広がる。
関連求人数 | 1293件 |
掲載情報 | 求人PR、事業内容・募集背景、仕事内容、対象条件、勤務地、勤務時間、雇用形態、給与、旧予冷、待遇・福利厚生、休日・休暇、手当・待遇、充実の研修制度、社員インタビュー、会社概要、応募方法など |
サイトURL | https://doda.jp/ |
■リクナビNEXTは自動運転関連求人431件
「リクナビNEXT」の2019年6月末時点の自動運転関連求人数は431件で、1年前と比べるとその数を4倍以上に増やしている。今回紹介する6サイトの中では、最も掲載数の伸びが高い転職サイトであると言える。
転職活動を支援するエージェントサービスをはじめ、多くの企業からのオファーを受けることもできるのもリクナビNEXTの特徴だ。
関連求人数 | 431件 |
掲載情報 | 仕事内容、求めている人材、勤務地、給与、勤務時間、休日・休暇、福利厚生・待遇、会社概要、応募・選考の流れなど |
サイトURL | https://next.rikunabi.com |
■ランスタッドは自動運転関連求人146件
「ランスタッド」に掲載されている自動運転関連求人数は146件だ。1年前から2倍以上にその数を伸ばしている。
ランスタッドはオランダにルーツを持つ人材会社で、世界中に拠点を持ち、その拠点数は4400以上に上る。世界39カ国の国と地域に広がるネットワークを通してグローバルな求人情報を提供しており、自動運転に関連する海外採用案件を探すなら、ぜひ使ってみたいサイトだ。
関連求人数 | 146件 |
掲載情報 | 職種、求められる経験・スキル、学歴、語学力、給与・賞与、雇用形態、就業時間、休日・休暇、保険、福利厚生・待遇、特長など |
サイトURL | https://www.randstad.co.jp/ |
■マイナビ転職は自動運転関連求人79件
「マイナビ転職」の自動運転関連求人の掲載数は79件だ。1年前と比べてあまり数に変動はない。マイナビ転職の自動運転関連の求人数は決して多くはないものの、全体求人数における自動運転関連の求人数の比率は他の転職サイトよりはやや高めとなっている。求人掲載料金が競合他社に比べて安いため、中小企業やベンチャー企業などの求人も多い。
履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策、適性診断など転職ノウハウがわかりやすく掲載されているほか、スカウトサービスでは書類選考免除などの特典や受け取った求職者のみが閲覧・応募できる求人などもある。合同企業説明会の主催も全国各地でおこなっている。
関連求人数 | 79件 |
掲載情報 | 募集の背景、仕事内容、求める人材、勤務地、勤務時間、給与、諸手当、休日・休暇、福利厚生、会社の魅力、会社情報、応募方法など |
サイトURL | https://tenshoku.mynavi.jp/ |
■エン転職は自動運転関連求人59件
「エン転職」が掲載している自動運転関連求人は59件で、微増傾向が続いている。全体の求人うち同サイトのみに掲載されている案件も多いのが特徴とされている。
「賞与年2回以上正社員の求人」「商品に自信のあるヒットメーカーの求人」「通勤に便利な博多駅近くの求人」といった求人特集も充実している。スカウトサービスなども展開している。
関連求人数 | 59件 |
掲載情報 | 仕事内容、応募資格、募集背景、雇用形態、勤務地・交通、勤務時間、給与、休日・休暇、福利厚生・待遇、教育制度、会社概要、応募・選考の流れなど |
サイトURL | https://employment.en-japan.com/ |
■一般的な登録〜内定獲得までの流れ
ステップ0:準備
転職活動は退職前に始めるべきか?辞めた後か?という最初の問題に直面するが、多くの人は退職前に準備を開始している。自己分析や業界・企業の情報収集・分析など意外と時間がかかるため、仕事に差し支えのない範囲で始めるのが良さそう。
ステップ1:登録
転職サイトに登録し、希望業種などの求人を探す。このとき、転職サイトは複数登録することが大事。求人が重複して登録されているとは限らないため、自分に合ったサイトを中心にいろいろなサイトで比較検討する。
ステップ2:応募
求人に目星がついたらいざ応募となる。転職サイト上から応募できる場合が多く、転職サイトが面接日時などを仲介してくれるケースもある。また、スカウトサービスなどで企業側からアプローチしてくるケースもあるが、いずれにしろ履歴書や職務経歴書をしっかり作成して臨む。転職サイトによっては面接対策などもおこなってくれるので有効活用しよう。
ステップ3:面接
書類審査を経て面接の流れが一般的。転職理由や志望動機などはもちろん、その企業や業界を取り巻く環境などもしっかり頭に入れ、企業人として何をしたいのか?を明確に打ち出そう。
ステップ4:内定
内定通知を受け取ったら、できるだけ早く返事をする。また、改めて労働条件などの確認もおこなっておく。口頭ではなく書面で交付してもらったほうがよい。円満退社し、新天地での成功を勝ち取ろう。
■【まとめ】自動運転業界、溢れる転職のチャンス
いまはまさに自動運転業界へ転職しどきだと言える。各社が技術開発に力を入れる中、即戦力採用も育成を前提にした採用も盛んに行われており、転職のチャンスに溢れていると言える。さまざまな転職サイトを通じてしっかりと情報を集めつつ、自分のキャリアプランなどに合った賢い選択を目指そう。
※自動運転ラボでは毎月、主要転職サイトの自動運転関連求人数の推移を調査している。最新調査を含む結果は以下の通り。
- 【2019年6月末調査】リクナビNEXT、3カ月連続2ケタ増!自動運転関連求人、全体では前月比10.7%減の1万4748件
- 【2019年5月末調査】自動車メーカーの専門職案件も!自動運転関連求人、前月比2.5%増の1万6526件に
- 【2019年4月末調査】2019年4月の自動運転関連求人、増加率過去最高の15.6%増 1万6122件に
- 【2019年3月末調査】2019年3月の自動運転関連求人、2カ月連続で2ケタ増を記録 11.3%増の1万3938件
- 【2019年2月末調査】営業職も増え始めた自動運転関連求人、前月比13%増12,527件に 2019年2月末時点
- 【2019年1月末調査】自動運転関連求人、「未経験者歓迎」が増加 2019年1月は3.8%増の1万1065件
- 【2018年12月末調査】自動運転領域の求人数、1万件突破 2019年は転職ラッシュか
【参考】関連記事としては「【最新版】自動運転車の実現はいつから?世界・日本の主要メーカーの展望に迫る|自動運転ラボ」も参照。
【最新版】自動運転車の実現はいつから?世界・日本の主要メーカーの展望に迫る https://t.co/wGPYiXnZEg @jidountenlabさんから
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) August 22, 2018