欧米自動車大手FCA、自動運転検証施設にトンネル付き高速道 グーグル系ウェイモなど実証実験か

30億円超を投資して米ミシガン州に



欧米自動車大手のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は2018年9月9日までに、自動運転や運転支援の技術開発にむけた検証施設に3000万ドル(約33億円)を投資することを発表し、施設内にトンネルも完備した高速道路を設置することを明らかにした。


検証施設は米ミシガン州に設置し、高速道路の設置は実際の自動運転技術の検証を行うためのもの。トンネルだけではなく、実際の高速道路を同じような照明や高速道路の出入り口も設置されるようだ。高速道路のほかに緊急ブレーキ動作など検証する舗装道路のほか、オフロード車両の検証用道路も用意する。

GPSによる自車位置特定技術を含む自動運転車の通信技術も重点的に検証する。またこの施設では米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)や欧州で自動車アセスメントを手掛ける「Euro NCAP」なども車両試験を行う予定だという。

FCAはグーグル系ウェイモの自動運転車向けに車両を提供することが決まっている。こうした理由から、ウェイモもこの施設で自動運転技術の実証実験を行うものとみられている。

【参考】グーグル系ウェイモの自動運転関連ニュースとしては「グーグル系ウェイモ、自動運転車で初の有料配車サービス 個人向け販売は3年以内に|自動運転ラボ」も参照。



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