ついに中国の大都市圏でも自動運転タクシー(ロボットタクシー)の試験運用がスタートした。
試験運用が行われるのは広東省広州市で、自動運転レベル4(高度運転自動化)の開発に特化する中国企業WeRideが実施主体。WeRide社は本社を広州市に置く2017年創業のベンチャー企業で、お膝元で自動運転タクシーの実証を行うという形だ。
車両は日産の電気自動車(EV)が採用されている。WeRideは過去にルノー・日産自動車・三菱自動車工業が設立した戦略的ベンチャーキャピタルファンド「アライアンス・ベンチャーズ」から3000万ドル(約33億円)を資金調達した経緯がある。
利用者は「WeRide Go」というスマホ向けアプリを使って自動運転タクシーを配車する形で、中国のタクシー大手Baiyun Taxi Groupとともに試験運用に取り組む。今回の試験運用のスタートに合わせ、広州市の住民らには200中国元(約3100円)のクーポンが配られたようだ。
自動運転タクシーは2018年12月にグーグル系ウェイモが初めて商用サービスを開始した。現在はウェイモに続いて商用サービスを本格的にスタートするのがどの企業か注目が集まっており、その候補の1社にはWeRideの名前も挙げられている。
【参考】関連記事としては「中国WeRide、グーグルに続き自動運転タクシーを商用化へ?」も参照。