ヤンマーアグリ、自動運転技術搭載の密苗田植機「YR8Dオート仕様」発表

2019年2月1日に発売開始



出典:自動運転技術を採用した密苗田植機オート仕様「YR8D,A」=出典:ヤンマー社プレスリリース

ヤンマーのグループ会社で農業機械などを扱うヤンマーアグリ株式会社(本社:大阪市北区/代表取締役社長:北岡裕章)は2018年11月29日、自動直進と自動旋回機能を装備したディーゼルエンジン搭載の密苗田植機「YR8Dオート仕様」を、2019年2月1日に発売すると発表した。

  1. 高い?安い? 1072万円で畑の革命…自動運転トラクターをヤンマー発表
  2. ICTベンチャー農業情報設計社、総額2億円を資金調達 農機の自動運転・操舵機器など提供へ
  3. 【各社戦略まとめ】自動運転農業機械に秘めた可能性 スマート農業市場、2025年に120億円市場
  4. 【日本版】自動運転開発を手掛ける主要企業・会社総まとめ 自動車メーカーからベンチャー・スタートアップまで、LiDARやカメラ開発も

「YR8Dオート仕様」はヤンマーアグリ社のディーゼルエンジン搭載の密苗田植機「YR-Dシリーズ」の追加仕様として発売される。同社は「誰でも熟練者なみの高精度作業ができる」と発表している。価格は395万5000円〜554万5000円で、初年度販売目標は200台。


同機には、直進のみ自動の「直進モード」と、直進と旋回に必要なハンドル操作なども自動で行う「オートモード」がある。タブレット端末を利用して作業領域や経路作成、運転中の軌跡確認などを確認できることも特徴の一つだ。GNSS(測位衛星システム)信号によって位置特定の誤差も数センチ単位に抑えている。

直進のみを自動で行う「直進モード」イメージ(左)、自動で作業を行う「オートモード」(右)=出典:ヤンマー社プレスリリース

同社は報道発表で、農地集約による経営の大規模化や人手不足などの課題がある農業分野について、「ICTを活用した作業効率化が求められています」としている。今回発表した「YR8Dオート仕様」で長時間作業の疲労軽減や作業の高精度化にもつなげていきたい考えだという。


関連記事