自動運転車椅子WHILL、エレベータやセキュリティと連携した実証実験

自動走行で建物内を自由に移動可能



実証実験に利用する予定のWHILL自動運転システム(左)と連携イメージ図(右)=出典:WHILL社プレスリリース

パーソナルモビリティの開発・販売を行うWHILL株式会社(本社:神奈川県横浜市/代表取締役兼CEO:杉江理)は2019年2月5日までに、「自動運転車椅子WHILL」を用いてパーソナルモビリティと建物の連携を図る実証実験を、三菱電機株式会社と株式会社Liquidと共同で開始すると発表した。

WHILLを建物内のエレベーターと通信回線でつなぎ、無人のWHILLが近づくと自動でエレベーターの呼び出しと目的の階までの移動を行う。これまでWHILLは同一の階でしか運用できなかったが、この技術により異なる階での移動が可能になる。「WHILLが特定の場所に迎えに行く」「乗り捨てたWHILLが自動で待機所に戻る」といった運用を想定する。







また建物のセキュリティシステムとWHILLをつなぎ、警備業務などを想定した実験を行う。実証実験は三菱地所株式会社とSAPジャパン株式会社が2019年2月1日にオープンした東京都大手町のコラボラティブスペース「Inspired.Lab」で行われる。

今後は公道での自動走行も想定している。WHILLの取り組みは自動運転技術が自動車だけのものではなく広く応用が可能なことを示す好例であると言えそうだ。

■「すべての人の移動を楽しくスマートにする」がミッション

WHILLは「すべての人の移動を楽しくスマートにする」をミッションに開発された自動運転で動くパーソナルモビリティだ。

取締役兼CTO(最高技術責任者)の福岡宗明氏は「WHILLという乗り物を電動車椅子から誰もが乗りたくなるパーソナルモビリティという存在にしたいと考えている。必要なときに呼べば自動で来てくれて、目的地に着いたら自動で帰っていくという未来を実現し電動車椅子のイメージを変えたいと考えている」とコメントしている。

WHILL社は日産自動車の開発部門にいた杉江氏とソニーと車載カメラの開発部門にいた内藤淳平氏、オリンパスで医療機器の研究部門にいた福岡氏がそれぞれの貯金を資本金として出し合い、2012年5月に日本で創業した。

同社の電動車椅子「Model A」はグッドデザイン賞を受賞し、米国では医療機器としての認可を受けて販売が行われるなどしている。







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