自動運転OS開発のティアフォー、台湾・広達電脳から10億円を資金調達

共同でECUの開発と商用化を加速



オープンソースの自動運転OS「Autoware」を開発する株式会社ティアフォー(本社:愛知県名古屋市/代表取締役社長:武田一哉)は2019年8月19日、台湾のパソコン大手・広達電脳(クアンタ・コンピュータ)と資本提携し、10億円の追加増資を実施したと発表した。


資本提携により、自動運転システム向けの電子制御ユニット(ECU)の開発と商用化に共同で取り組むものとしており、報道発表では「業界標準の獲得を目指します」としている。

広達電脳は既にAutowareを搭載したECUの開発をティアフォーと進めており、これまでに実験車両を使った走行実験を実施したこともある。

ティアフォーは報道発表で「Autowareを搭載したECUの市場投入により、多くの企業に市場参入の機会が開けると同時に、様々なレベルの自動運転の商用化が一層加速することが期待できます」としている。

広達電脳は米アップル社の製品の生産などでも知られるパソコン受託生産メーカー。カーエレクトロニクス製品やクラウド関連製品も手掛けてきた実績が多数ある。


ティアフォーは2019年7月に、新たな約80億円の資金調達に伴い「シリーズA」における累計調達額が国内最大規模となる113億円に達したことを発表したばかり。


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