近鉄グループホールディングス株式会社(本社:大阪市天王寺区/代表取締役社長:吉田昌功)は2019年6月30日までに、三重県において有名観光地が多い志摩地域で、2019年秋から「観光型MaaS」の実証実験を行うことを発表した。
志摩市と連携協定を締結し、「志摩MaaS協議会」を設立することも発表された。交通事業者や観光事業者、有識者のほか、三重県も参画して地域一体で「志摩MaaS」の実現を目指すという。
■独自MaaSアプリを開発、ワンストップサービスを提供
実証実験では、バスやタクシー、船などをシームレスに予約できるMaaSアプリを開発し、ルート検索機能や交通手段や観光施設の予約機能、決済機能などを搭載させる予定だという。デマンドバスや相乗りタクシーなどの実証も行うほか、定額でエリア内を周遊できる「デジタルフリーパス」の導入も検討しているという。
イベントなどを組み入れた着地型旅行商品なども企画し、志摩エリア自体の観光地としての魅力向上への取り組みも行う。これらの旅行商品も専用アプリから購入できるようになる予定だという。
■実証結果次第でエリア拡大も検討
実証実験は2019年度の秋と冬に分けて行う。1回目の実証実験は2019年10〜11月で、タクシーやバス、船などの二次交通のオンデマンドサービスを運用し、需要と運営課題の洗い出しを行う。2回目は2010年1〜3月で、MaaSシステムの運用実験を行い、電車のデジタルフリーパスや旅行商品のサービス実証も行われる。
今回の実証実験は、国土交通省が推進している新モビリティサービス推進事業の「先行モデル事業」に選定されている。近鉄グループは実証実験の結果次第では、伊勢志摩エリア全体に観光型MaaSを拡大することも検討する方針だ。
【参考】観光型MaaSの取り組みとしては「伊豆で嬉しい想定外…観光型MaaSアプリ、予定の3倍強のダウンロード」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) June 5, 2019